大変久しぶりの投稿となってしまいましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。

 

おそらく激動の時代であるのは私にとってだけではないはずなので、それなりに変化を経験されている方が多いのかな、と思います。

 

 

さて、昨年11月に軽井沢に行ってきました。

ある方のヒーリング講習を受けるためにです。

 

去年は夏にも娘と軽井沢に行き、こう書くとわりと頻繁に出向いているように見えますが

実はその前に行ったのは50年前でした(笑)

 

小学生の時、友人のお母様に連れて行っていただいたのです。

 

以来、ずっと行ってみたいと思っていましたが、なかなか機会がありませんでした。

 

夏でも8月下旬の軽井沢は肌寒く、毎年どこかでプールに入っている娘も

「軽井沢ではプールに入らなくてもいい」

と言ったくらいでした。

 

長野県出身の方に伺うと、県内で最も寒いところだそうです。

 

11月は間近に予約を取ったので、ホテルの空きがなく、残っていたのは高価な部屋ばかりでしたが、Booking.comでなんとかまあそこそこの料金のペンションを中軽井沢に見つけました。

 

さすが軽井沢、11月上旬であってもホテルの空きは少ないんだなと思いましたが

紅葉のベストシーズンだったんですね。

遠くに見えるのは浅間山です。

 

 

駅前は隣の軽井沢と違って賑わいはなく、うら寂しい感じでした。

こちらが中軽井沢の駅前です。

夕方は寂しかったのですが、朝はお天気がよく、山々もよく望めて

爽快でした。

 

のんびり過ごすには、むしろ中軽井沢の方がいいかもしれません。

 

駅前に2、3軒飲食ができるところがあり、

その先は無さそうだったので、チェックイン前に喫茶店で食事をしていきました。

 

こちらが食事した喫茶店で、カレーが中心メニューのようでしたが

この先に飲食できるところはなく、ここで食べて正解でした。

なかなか美味しいカレーでした。

 

日暮れ寸前に入ったので、出た時は真っ暗で

ペンションまで迷ってしまいましたが(笑)

本当に夜道は暗いので、懐中電灯必須です。

 

ペンションまで迷わなければ20分程度ですが、このような田舎道、

それも初めてで、6時前でも人は出歩いていないところを無謀だったとは思います。

 

それでも駅前で食事しておいてよかったと思わずにいられませんでした。

 

ペンションは「猫のいるペンション カスティール」というところでしたが

オーナーさんもとても気さくで親切で、お部屋も適度にロマンチックで

なによりかわいい猫がいるし、朝食も美味しくて最高でした。

 

さらに、体調もよくなり、これはいままでなかったことなのですが

12時前に就寝して、朝まで目を覚ますことなく爆睡だったのです。

季節になると、バラも見事のようです。

 

翌朝、少しだけ中軽井沢の駅前をウロウロしてみました。

 

すると、お店自体あまりないのですが

2軒喫茶店は見つかりました。

 

先のカレーの店を入れると3軒ということになります。

 

都会でも大きいターミナル駅でない限り

ひと駅あたり喫茶店は3軒見つかればいい方かなと思いますが

 

駅から徒歩10分圏以内で

お店が10軒くらいの中で3軒というのは、かなり割合的に高いと思います。

 

先のお店はオープン9時ですが

8時台に回って、他の2軒は開いていました。

 

その内の1軒がこの「スカラ座」です。

 

 

もう一軒もなかなか魅力的だったのですが

 

 

駅のほど近くに「スカラ座こちら」みたいな立て札があり、

もしやと思ったらあの新宿のスカラ座だったので、もうそこ以外入ることは考えられませんでした。

 

前置きが長くなりましたが、新宿のスカラ座と言えば伝説の喫茶店だったようです。

 

ありし日の姿を私は目にしたことがないのですがお城のような外観で、

嶽本野ばらさんの短編小説集「カフェー小品集」にも載っていたのです。

 

その小説で想像をいろいろ膨らませていたのですが

閉店後しばらくすると新宿駅西口の地下広場に新しい店舗ができたのです。

 

さすがに往時の再現とは行かなかったようですが、クラシカルでデカダンスな雰囲気ある

新しい店舗でした。

 

そこも入ろうと思っているうちになくなってしまったのですが

ガラス張りに近い外装だったので、中が望めたのです。

 

でも、まさか軽井沢で入れるとは思っていませんでした。

 

ちょうど時間を少しつぶす必要があったし、絶好のタイミングでした。

 

中は新宿駅西口にあった時よりはもう少し古めかしい雰囲気でした。

 

軽井沢に移られて、おそらく5年程度と思いますが、それにしては年季の入った造りです。

 

店内には、ママの旦那様であるマスターの写真が飾られ、当時のお店の写真も何枚か飾られていました。

 

私はこのタイミングで、この写真を眺めるような流れになっていて、まさに今呼ばれたのだという感じがして、不思議でした。

 

 

奥のテーブルにはかわいいワンちゃんがいました。

 

もう結構お年なので、獣医さんがお店に連れて行って一緒に過ごした方がいいと勧められたそうです。

 

ワンちゃんのファンのお客さんも多くいらっしゃるでしょう。

 

コーヒーもさすがの重厚な味わいでした。

スティック状のシベリアが付いていて、洗練を感じました。

 

新宿時代もよかったのでしょうけれど、軽井沢という場所がぴったりのように感じられました。

 

このお店がいつまでも残っていてほしいと、思わずにいられませんでした。