村上春樹が
父親について書いた新刊
『猫を捨てる』を読んだ
職業作家 村上春樹の
いつもの文章とは違い
とてもシンプルで
余計な修飾語を削ぎ落とした感は
淡々とこちら側に響いてくる
いつもの…
村上春樹ワールドは
読者の頭の中で
鮮明に画を構築させてくれるが
この『猫を捨てる』は
懐かしさや温かさを感じる
イラストの挿絵が
シンプルな文章とよくマッチしていて
ひねる事なく
滲みてくる
メッセージ性をもたせたくなかった…
と、あとがきにあったが
強く主張しない分
もの凄く
『今』この時を危惧するオトナたちの
『心の内』を感じたし
伝えてくれてる…と思った
村上春樹の父親
の
従軍の体験、記録
親子、世代、時代
淡々と…淡々と…
積読…の中から
少しずつ
落ち着いて読書する気持ちに
切り替え中のはるこです