徂徠豆腐 | アレコレ好奇心あり はるはるこBlog

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あっちもこっちも大好きなことがありすぎ。
見た事・聞いた事・興味ある事、
今、リアルに残したい勝手な思いを書いてます。


ちょっと
昨夜は脳が興奮して
なかなか
寝つけなかった

落語は基本的に
離しが始まるまで
演目がわからない

その日の客層を感じて
噺家が演目も始める…
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『徂徠豆腐』
この古典落語は
何度か聞いて
オチに向かう場面で涙が出る

貧乏長屋に住む
貧しいナリの学者を名乗る男に
商いで通りがかった豆腐屋が
豆腐を売るが
今はお金がないと…

初めは
丹精込めた豆腐に
お代を貰えない事に
腹を立てる豆腐屋だが
美味しそうに豆腐を食べ
施しは受けぬ!と
握り飯は断るその男が
気になり
豆腐やおからを届け始める

豆腐屋が風邪で寝込み
男の事が気になりながらも
10日が過ぎ
その長屋へ行ってみると
既に男は引っ越していた

豆腐屋は
腕がよく店は繁盛したが
江戸の大火で店が焼け
長屋生活へ

そこへ
10両の当面の生活費と
お店の再建を頼まれたという大工の棟梁が

半年後
総檜造りの店が立ち上がり
その全てが
あの男のおかげだと知る

男は
トキの将軍のお側用人
柳沢吉保に仕える
儒学者の『荻生徂徠』
なっていた

初めに作った豆腐を
荻生徂徠のもとへと届ける

最後のシーンは
人情味溢れる名場面で
志の輔師匠の語り口に
引き込まれながら
屋敷の様子が頭の中で
はっきりと描けて
『あー、出来立てのお豆腐食べたい!』
と…

…この荻生徂徠って方は
あの忠臣蔵で有名な
赤穂浪士の裁きを
『武士らしく、
また江戸の町民の気持ちにも添い
天下泰平の世では
討ち入りはご法度』との
全てを網羅する名案を出した人…


古典落語は
何代も前から
同じ離しを繰り返し
受け継がれる

落語家によっても
同じ離しが全く違った感覚になるし
その古典の中に
今 瞬間の時事ネタや風刺が
ちらほら入ってきたりする

特に志の輔師匠は
粋にさらりと入れてくる

どれだけ
離しを揉んだかで
観客に与える感動も違ってくるし
持ち時間によって
端おる場面もあり
そこを気づくのも楽しい

漫才の
ギャグもそうだけど
何度も同じモノを繰り返し
認知されるから
笑いにつながる


何でも
旬で新しいから
面白い!なんてコトはない


ソレ、面白い‼️
って
思える心構えが必要だ
柔らかい心が、、、
(^-^)

落語の笑いだけじゃない
泣かせるワザも
癖になる(^-^)


うーん、日本語が分かる人間に
生まれて良かった(^-^)