母子家庭で育ち、東大に入り、
電通に入社した女性が、
入社9カ月で自ら命を絶った。
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わが国の平成27年の自殺者数は約2万5千人で、
これは、1日に約66人、約22分に1人が
自殺により命を落としている計算になる。
日本の自殺者数は、国の対策もあり、
年々減少傾向にあるが、
それでもまだ交通事故死の約6倍である。
日本の自殺率は高い。
アジアの中で3番目である。
そして、自殺は、20代から50代前半までの
死因の第3位までにはいっており、
これは実に憂慮すべきことである。
ひとりの自殺(未遂)によって、
周りの5、6人が深刻な心理的影響を受けると
言われている。
その人をなんとか救うことが
できなかったのか、
自分がこう言ったからではないか、
あの時、こうしていれば、など
自殺をした人に近しい人は
そう思い、自分を責めてしまう。
しかし、残念ながら、それは、
自殺した人を追い込んだ人ではなく、
その人を愛し、大切に思ってきた人が
一生抱き続ける後悔の念だ。
私は祖母を自殺でなくしている。
両親や兄弟といった
すごく近しい人ではなかったが、
それでも、“自殺した”ということに
ひどくショックを受け、
一報を聞いて駆けつけるために乗った
タクシーの中から、
通夜、葬儀まで、涙が枯れることは
なかった。
あのとき、遅れてかけつけた父は、
祖母(母)の遺体を前に
長いことうなだれていた。
背中が震えていた。
泣いていたのだと思う。
母を自殺により失ったことで
おそらく、
自分が何もできなかったことを悔やみ、
もっと何かできたのではないかと後悔し、
泣いていたのだと・・・
過ぎてしまったが、国は、
世界自殺予防デーである
9月10日からの1週間を
「自殺予防週間」と定め、
国民に自殺や精神疾患についての
正しい知識を普及啓発し、
偏見をなくすことを目的に、
自治体や民間団体と連携して、
集中的な啓発活動を行っている。
前職で毎年かかわっていたのだが、
会社を離れてから
すっかり忘れてしまっていた。
しかし、その時期に
関連する活動を見た記憶がない。
自殺しようとする人を
1人でも多く救い、
自死により親を失うこども、
自死によりこどもを失う親、
自死により大切な人を失う人・・・
大切な人を自死により失ったことで
一生、自責の念を抱き続け、
苦しみながら生きていかなければ
ならない人を
1人でも減らすために・・・・
ぜひ、来年はもっと一般の人たちに
興味を持ってもらえるよう、
積極的な活動をしてほしい。
「自殺」について
わたしたちみんなが
ちょっとだけ考えてみる、
そのきっかけになるだけでも
いい。