小学生一年の時、運動会の前に、
母が地下足袋を買ってきた。
初めて見るものだった。
すごく、ダサかった。

なんで、こんなんはくの?


これはいたらな、早く走れるんやで。


私は、かけっこが、苦手だった。
だから、少しでも、はやく走れるようにと、
買ってきたらしい。

当日、しぶしぶはいていった。
学校についたら、地下足袋はいてきたのは、私だけだった。
恥ずかしかった。
うなだれて、足元をみたら、
足先が、割れた足袋が目に入ってきた。

当日のかけっこのことは、全く記憶に残っていない。