二十四節気【清明】(せいめい) 2022年04月05日〜04月19日
読んで字のごとく…
春の暖かな陽射しに、天地万物が清らかに明るく輝き
生き生きと爽やかに活気あふれる草花、
清々しいフレッシュな季節の香りに包まれる感じがしますね
「万物発して清浄明潔なれば、この芽はなんの草と知れるなり」
清浄明潔…空気は澄んで、陽の光は万物を照らし、すべてが明るく鮮やか
芽吹いた草花の名前も明らかになる時期。
南の島で冬を過ごしていたツバメが飛来してくる頃 <玄鳥至>(つばめきたる)
冬を日本で過ごした雁(がん)が北国へと帰っていく頃 <鴻雁北>(こうがんかえる)
春が深まり空気が潤いはじめて虹が見られるようになる頃 <始虹見>(にじはじめてあらわる)
ツバメも雁も季節の訪れと共にその姿を現す鳥ですが
雁は、群れで生活して連なって空高く飛んでいくのに対して
ツバメは、一羽づつ海面スレスレをまるで海の上を走るように飛んでくるそうです
そして、
気温ではなく日照時間の長さを感知して渡りを開始して
数千キロの距離を飛んで元の巣に戻ってくる平均速度は、50〜60キロですって
太陽の位置から方向を定めて飛び立って、見覚えのある山や川を確認しながらたどり着く…
確実に巡りくる自然界への信頼で時を知り、春と秋に渡りを繰り返す
日本では、それが農耕シーズンの合図とされている
みんな自然界の一部、素敵な循環です
身近な親しみやすいだけでなく、とても大切に扱われている鳥なのですね
「清明風」と呼ばれる春到来の風が届いたら
ツバメのようにスマートにフレッシュな香りの緑の小径の散策を
楽しんでみましょう
第3位
第2位
第1位