美容師の仕事では、
様々なお客様に対応する必要があります。
お客様には一人一人髪質とか生え方、
希望のスタイルが違いますから、
その全てに対応していかなくては
なりません。
しかし、技術で言えば全てに対応できない
ときもあります。
どうしてもうまくいかないことも
あるのが普通です。
そのようなときには、
ほとんどの人が自分なりに
「逃がす技術」を持っています。
つまり「難しい場合は、
これで逃げておく」というもの。
「こうしておけば
クレームを言われずに帰ってくれる」
というものです。
この「逃がす技術」は美容師にとって
欠かせないものだと思っています。
できない部分をいつまでもこだわって
時間をかけるのもよくないし、
できないまま終わらせるわけにもいきません。
とりあえず逃がしておくということは
その時のベストな選択だったりします。
しかしながら、
それは「逃がす技術」であって、
それが正解だと思ってしまってる人もいます。
始めのうちは苦労しながら
「逃がした」技術で難なく営業が終わり、
割とお客様が気に入ってくれてリピートしてくれたり
なんかしたら、「ああそれで良かったんだ」
と思ってしまいます。
この繰り返しで「逃がす技術」が
「正解の技術」になってしまうケースは少なくありません。
「逃がす技術」はあくまでもその時
逃がした技術です。
そういう技術があるということを認識していれば、
「逃がす技術」を詰める作業もできるし、
「逃がす技術」を逃がさなくてもいいようになれば
自分の仕事は1つも2つもレベルアップしています。