地球環境問題と国際金融問題は驚くほど似ている。


今日、新宿で封切り初日の映画「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」をみてきてそう思った。


この映画は、いまから、3年前、2008年に起きたリーマンショックをはじめ、世界中を巻き込んだ経済崩壊の真実に迫る衝撃的な社会派ドキュメンタリー映画。


ジャーナリストや、大学教授、政治家などあらゆる人物にインタビューし、徹底的なリサーチのもとで制作されたもので、特に先の金融危機の戦犯と目される人物のインタビューは、その答弁の際に垣間見れる表情までよく見えて、フィクション映画の何十倍も緊張感がある。


かつて、レイチェル・カーソ(R.Carson)は、「私たちは、いまや分かれ道にいる。長い間旅をしてきた道は、すばらしい高速道路で、すごいスピードに酔うこともできるが、私たちはだまされているのだ。その行きつく先は、禍いであり、破滅だ。」と人類の愚行に対し厳しい警告を発し、別の「もう1つの道」が、最後の唯一のチャンスであると総括しているが、金融問題も地球環境問題も同根で、いずれも「人災」であり、「グローバルな深刻な問題」である。



アジア通貨危機、サブプライム問題、そしてリーマンショックを経て、今日に至るまで、あたかも人類社会の宿痾のごとく発症している国際通貨問題は、気候変動と並ぶ喫緊のグローバルな問題である。


この国際通貨問題の抜本的な解決のためには、「システムなきシステム」とまで揶揄されている現下のドル基軸通貨制度に代わりうるまったく新しい超国家的な国際準備通貨(Supranational international reserve currency)システムの構築が希求されているが、一方で、金融規制当局や、為政者のモラル、議会ロビー、癒着、アカウンタビリティー等、さまざまな面で、先の原発震災におけるわが国のエネルギー行政当局や、東電等の対応にあたかもデジャヴのごとく重なる部分もあり、危機がおきる直前までAAAをつけていて一流格付け会社の姿勢は、メルトダウンが起きた後でも、「安全だ、問題ない」と言い続けた当局とダブって見える。


【インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実】