まさかの友は真の友。


いよいよ明日は、チャリティコンサート、ズービン・メータ指揮「第九」が、東京文化会館である。


すでにチケットは購入してある。いままで、ドイツ滞在中の8年間も含めて、「第九」は、世界各地で何回も聴いてきたし、自分でも合唱団でテノールを歌い、慣れ親しんできた「第九」であるが、今回のメータは、万難を排してなんとしても聴きたい「第九」である。


周知の通り、ズービン・メータは、世界的に有名な指揮者であり、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団はじめ世界の名だたるオーケストラで指揮し、現在はイタリアの「フィレンツェ歌劇場」の主席指揮者である。


今般の東北大震災と原子力発電所事故のため、日本駐在外国人の疎開や、海外の音楽家の来日中止が相次ぐなかで、メータが、急きょ来日して、東京のチャリティーコンサートの指揮を務めることになった。



公開情報によると、昨日8日に、リハーサルが行われたようであるが、団員たちを前に「私の思いは、あなたたちと同じです」と復興を願う気持ちを述べたと聴き感動した、さらに惚れ直した。


今回のコンサートは、公演が中止になったためイタリアに帰国していたメータ氏の、日本の被災地を支援したいという強い希望で、ベートーベンの「交響曲第9番」をNHK交響楽団とともに演奏することに決まったもの。



「日本の人々を元気にするためにできることをしたい。音楽の力を信じてほしい」とメータ氏の熱き気持ちを嬉しく思う。


以下に、本人からのメッセージを添付しておきたい。


<チャリティ・コンサート開催にあたりズービン・メータ氏からのメッセージ>



今月のフィレンツェ歌劇場日本公演を無念にも途中で切り上げなければならなくなって以来、この偉大な国、日本を襲った未曾有の悲劇の後に、何かこの国の素晴らしい人々を助けられることがないかと考えておりました。

この度、厳しい苦境に立たされている多くの人々を勇気づける機会を与えてくださったNHK交響楽団、東京・春・音楽祭、そしてサントリーホールの皆さん、それにフィレンツェ歌劇場日本公演を主催したNBS(日本舞台芸術振興会)にも感謝したいと思います。

2011年3月27日
ズービン・メータ

収益はすべて被災地に寄付されるとのこと。まだ若干残席あり、ご関心がある方はお早めに。



【ご案内】

~東北関東大震災 被災者支援チャリティー・コンサート~
ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団 特別演奏会

■日時・会場
明日、4月10日(日) 16:00開演(15:15開場)   東京文化会館 大ホール

■出演
指揮:ズービン・メータ
ソリスト:(調整中)
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ

■曲目
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 op.125
主催:東京・春・音楽祭実行委員会/NHK交響楽団/
    《東京春祭》震災チャリティー・コンサート実行委員会
後援:NHK 特別協力:サントリーホール 協力:財団法人日本舞台芸術振興会(NBS)


【お申込み】
東京文化会館チケットサービス TEL:03-5685-0650(オペレーター)



【ズービン・メータ(Zubin Mehta)】・・・・公開情報より抜粋

メータは1936年4月、ボンベイ(現ムンバイ)生まれのインド人。父メーリ・メータも指揮者。初めてボンベイに交響楽団を結成して、自ら指揮者として活躍した人物。息子は指揮者として世界的な成功を収めるが、インド人でペルシア系ゾロアスター教徒のバールーシ出身。メータより十歳年下のロックシンガー、フレデイ・マーキュリーもパールシーだったが、フレディがそのことを隠してきたのに対し、メータは少数派宗教信者であるのを隠そうとはしなかった。パールシーのみならずインド人がメータを誇りとしている。驚くことは、メータは1981年にイスラエルで初めてワグナーを演奏した指揮者であること。彼は当時イスラエル交響楽団の指揮者を務めていたが、1981年テルアビブでワグナーを演奏した。アンコールで採り上げたのはトリスタンとイゾルデだが、当初予定にはなかった。彼が演目を伝えると、会場は騒然となったらしいが、演奏を終えると怒号渦巻くなかで、力強い拍手もあったという。