学生にある1冊の面白い本を紹介した。


タイトルは『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

という若干長い奇抜な表題である。岩崎夏海著。


世田谷徒然日記


この本、一見、漫画の表紙なので軽い印象を受けるが、実は中身は濃い。そして、実に面白い。


物語は、高校野球の女子マネージャーと仲間達がドラッカーを読んで甲子園を目指す感動の青春小説。



ドラッカーのマネジメントを驚くほどわかりやすい形で示している。


目次は以下の通り。


1章:みなみは「マネジメント」と出会った
2章:みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
3章:みなみはマーケティングに取り組んだ
4章:みなみは専門家の通訳になろうとした
5章:みなみは人の強みを生かそうとした
6章:みなみはイノベーションに取り組んだ
7章:みなみは人事の問題に取り組んだ
8章:みなみは真摯さとは何かを考えた


某都立高校が舞台。


そこの弱小野球部のマネージャーの川島みなみが主人公。彼女は、マネージャーなので、マネジメントを知ろうと書店にはいる。そこで、ふとしたことで経営書の名作マネジメントに出会う。世界で一番読まれている経営のロングセラーである。


最初は難しくてめげそうになるが、次第に本の内容が野球部を強くするのに役立つのではないかと考えるようになる。そして仲間達といっしょになって、みんなの強みを生かして野球部を変えてゆく。


ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)は、オーストリアのウイーン生まれの世界的に有名な経営学者。ユダヤ人。「現代経営学」あるいは「マネジメント」の発明者と呼ばれる本来「ドリュッカー」(Drücker)だが、いまでは一般に英語読みにドラッカーと呼んでいる。彼の主著『マネジメント』は、経営学を学ぶ人に限らず、人間関係、社会の仕組み、地球環境、人生等々を考える上で、貴重なヒントを与えてくれる1冊である。


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【ドラッカーとは誰か】・・・・公開情報より抜粋

ユダヤ系だったドラッカーは、ナチスの勃興に直面し、またウイーン革命どで古い社会原理が崩壊するのを目撃し、危険と悟って英国経由、米国に家族とともに逃れた。そこで彼が目にしたのは新しい社会原理として登場した組織、巨大企業だった。彼はその社会的使命を解明すべく、ゼネラルモータース(GM)を題材にした著作に取り掛かる。それが、「企業とは何か?」に結実する。当時のGM副社長だったドナルソン・ブラウンが、彼の「産業人の未来」を読み、それに触発されてドラッカーに声をかけたことが発端である。「企業とは何か?」は組織運営のノウハウすなわちマネジメントの重要性をはじめて世に知らしめ、フォード再建の教科書としても使われた。彼は「分権化」などの多くの重要な経営コンセプトを考案したが、その興味・関心は企業の世界にとどまることを知らず、社会一般の動向にまで及んだ。「民営化」や「知識労働者」は彼の造語。後に世界中に広まる。特に非営利企業の経営には大きなエネルギーを費やした。90年には、NPO経営を著している。彼の著作には大きく分けて組織のマネジメントを取り上げたものと、社会や政治などを取り上げたものがある。本人によれば彼のもっとも基本的な関心は「人を幸福にすること」にあった。そのためには個人としての人間と組織の中の人間のどちらかのアプローチをする必要があるが、ピーター自身が選択したのは後者だった。また、著書のすでに起こった未来(原題“The Ecological Vision”)では、みずからを生物環境を研究する自然生態学者とは異なり人間によってつくられた人間環境に関心を持つ「社会生態学者」と規定している。ベニントン大学、ニューヨーク大学教授を経て2003年までカリフォルニア州クレアモント大学院教授を歴任。「現代経営学」あるいは「マネジメント」(management)の発明者と呼ばれる。ドラッカーの思想は、組織や企業経営の分野にとどまらず、個人のプロフェッショナル成長の分野にも及んでいた。いわゆるナレッジワーカーが21世紀のビジネス環境で生き残り、成功するためには、「自己の長所(強み)」や「自分がいつ変化すべきか」を知ること、そして、「自分が成長できない環境から迅速に抜け出すこと」を勧めていた。新しい挑戦こそが、プロフェッショナルの成功に貢献すると主張していた。