元来テレビが苦手でありあまり見ないのであるが、例外的に、毎週日曜日の夕方6時からすごく楽しみにしている番組が1つだけある。




NHKの『ハーヴァード 白熱教室 "Justice with Michael Sandel"』である。



この番組の面白いところは、従来門外不出で原則非公開であったアメリカの名門ハーバード大学の講義の様子を、教授と学生とのやりとりも含めてリアルに観ることができることにある。こんなすごい講義をお茶の間で拝聴できるのだから好い時代になったものである。しかも、ハーヴァードでも最も人気のある政治哲学のサンデル教授(Michael J. Sandel の「JUSTICE(正義)」のプラチナカードの授業である。



おそらく東京で生の講演会をしたら相当高い講演料を必要とするであろう。毎回1000人以上の学生を相手に緊張感のある応酬が面白い。ハーヴァードには友人もいたので過去何回か訪問したことがあったが、この劇場に使われている大教室は知らなかった。



観るたび毎回感動する。夢中になる。現代の様々な難問について、世界選りすぐりの知的エリートがサンデル教授議論を闘わせるその緊張感ある風景を観る者を引きこみ、時間を忘れてしまう。サンデル教授もすごいが、学生のレベルも半端ではない。それだけに観ると後でぐったりと疲れる。



今週は、第8回 「能力主義に正義はない?」 で、ロールズの「格差原理」をテーマに議論する。そして、さらに、人生における所得、富、そして機会がどのように分配されるべきかについて考える。はたしてどんな議論が展開されるのか、いまから楽しみである。


世田谷徒然日記

【ハーヴァード 白熱教室 "Justice with Michael Sandel"』】

今週の23日の日曜日で8回目。(詳細は、URL; http://www.nhk.or.jp/harvard/  をご参照ください。)

http://www.youtube.com/watch?v=HVCjxs1Dvs8&feature=related


マイケル・サンデル(Michael J. Sandel)教授】・・・・公開情報より

1980年ハーヴァード大学行政学部教授に就任、今日に至る。


【ハーヴァード大学行政学部】

URL; http://www.gov.harvard.edu/people/faculty/michael-sandel