面白い映画だった。爽快である。痛快である。見事に拝金主義を笑い飛ばしてくれている。
昨日銀座で「ニセ札」の初日初回を見てきた。
事前には知らなかったのであるが、上演後舞台挨拶があった。
監督の木村監督や主演女優の倍賞美津子等フルスタッフの挨拶を聴けたのには驚いた。幸運であった。そこで挨拶の際に、木村監督自身から、昨晩カナダ・モントリオール世界映画祭(8月27日~9月7日)のコンペティション部門に正式出品されることについて連絡があったことを発表した。他の出演者は知らなかったようでその場で歓声を挙げていた。彼らの舞台挨拶からも現場の空気がみてとれた。昨年は「おくりびと」がこのグランプリを受賞した賞だけに、期待したいところである。

テーマは、昭和26年に実際に山梨で起こった日本最大のニセ札偽造事件。
戦後間もない昭和20年代、山梨の紙すき産業が盛んな小さな村で小学校の教頭を務めるかげ子(倍賞美津子)は、かつての教え子・大津(板倉俊之)から新千円札のニセ札作りを持ちかけられる。当初は突っぱねるかげ子だったが、村の名士・戸浦(段田安則)の説得に心が動く。かげ子の参加により、村ぐるみの一大ニセ札作りが始まる。(シネマトゥデイ) これ以上はネタバレも無粋なので割愛する。
板倉俊之や青木崇高、段田安則らが熱演している。さそかし現場も楽しかっただろうと推察される。映画の稚拙を批判する人もいるらしいが大目にみてやって欲しい。
この映画を見て思った。思うにお金ってなんだろう。
単なる紙切れだと言う人もいれば、それが原因で戦争も起こると悪魔の紙として警戒する人もいれば、これがあるからありがたいと「神きれ」だという人もいる。
いずれにしても、これは、この現下の戦後最大の不況の今、greedyな拝金主義に突っ走る愚かで悲しい現代人への鋭い警告の作品とも言えよう。
【ニセ札】
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他
