高校時代は心理学者になろうとしたくらいで、常日ごろから人間の心理には関心がある。先日敬愛すべきS氏のお薦めで下條氏の『サブリミナル・インパクト』を購入しさっそく読んでいる。結構新鮮で面白い。情動と潜在認知の現代という副題がまた好い。


世田谷徒然日記-b


この中で、特に印象に残ったのが「マクドの賢い客」という部分だ。

ここにいらしている諸氏は、なぜマクドナルドの椅子は硬いかご存知であろうか。またなぜスターバックスの椅子の中にゆったりソファーがあるかいかご存知であろうか。実際に1時間座ってみるとその違いが理解できる。要は、前者のマクドナルドの硬い椅子は「硬い椅子はお尻が痛くなって無自覚的な潜在認知のおかげで長居をしないように」できているのである。珈琲1杯百円ではマクドナルドはこうした戦略をろらざるをえない。一方、スターバックスはマクドナルドの3倍から4倍の値段である。当然同じ硬い椅子で回転率を高める戦略ではお客は来なくなる。よってその値段に見合ったゆったりとしたソファーが準備されている。「柔らかいソファー椅子は安らかな落ち着いた気分になって無自覚的な潜在認知のおかげでまた高いけれども来ようと思う」ようにできているのである。


しかもそのどちらも我々は無視意識に自動的に反応してしまっているのである。これは何もスターバックスとマクドナルド比較論だけに留まるのではなく、かようなサブリミナル・インパクトは至るところに散見されているのである。はたして皆さんに周りにはいかなるサブリミナル・インパクトがありますかな。。。