地球環境に有害な存在は多くあるが、いずれもその太宗は人間の経済活動のあげくの果てである。その意味で自業自得ではあるが、植物や動物からしてみれば一種族の人間という特異な種のエゴために大変な迷惑な話ではある。


また人間もこういった公害や温室効果ガス等の存在をあまり真剣に取り扱ってこなかった経緯もあった。いわゆる「外部性」といって、経済活動の計算の外においてきたのであるが、ここにきてそうも言っておれなくなって、いよいよお尻に火がついてきてあわてているのがおそまつな実情である。


こうしたやっかいな「外部性」を中に取り組もうという議論、いわゆる「内部化」の議論は結構昔からあったが、人間も弱いもので、どうしても日々の損得に一喜一憂してそのまま何十年も月日が過ぎてきてしまった。


公害物質や温室効果ガスの量をまず規制して、それを計数化し、部門間配分を考える、経済活動に「内部化」する工夫である。その最近の具体例が「排出権取引と排出権市場の創設」である。


考えてみれば、当たり前のことで、いままで内部化してこなかったこと自体がお粗末ではある。