いましがた、世田谷区の小さな映画館で映画『かぞくのひけつ』を観てきた。実に面白いし、心に温かい余韻の残る好い映画である。


k


そして、嬉しいことに今日が最終日だということで小林聖太郎監督みづからが挨拶に立たれ、しかも驚くことに30分近く以上もいろいろ映画作製の裏話等お話を伺う光栄に接することができた。


そこには出演された女優さんも観客席でおられ、途中から立ち上がって挨拶され、サプライズもあって結構盛り上がった。つい先ほどまで銀幕の中に登場していた女優さんが突然客席から登場するのは嬉しい驚きである。


限られた予算の中で、よくもここまで心の琴線に触れるしかもあまり重くなく笑える映画を作れたと監督の力量を感じた。構想段階の苦労話やら、俳優との合宿の思い出話や、全身全霊かける映画つくりのすごさと魅力を垣間見ることができた。


尊敬する監督は今村昌平監督とのことで、彼の「重喜劇」から多くを学んだとも言っていたが、確かに人生の思いテーマを軽妙に笑いで昇華してゆく魅力は、小林聖太郎監督のこの作品にも感じることができた。


会場とも幾つかの質疑応答もあったが、次回の構想は秘密なようで、これからが楽しみである。


【「かぞくのひけつ」概要】

(監督・出演等)

  [監督]小林聖太郎
  [脚本]小林聖太郎/吉川菜美
  [出演]久野雅弘/秋野暢子/桂雀々/ちすん/谷村美月 

(ストーリー)

 女癖の悪い父、嫉妬深い母、そして恋に奥手な息子。そんな家族の日常をコミカルに描いたドラマ。桂雀々、秋野暢子、南方英二ら生粋の関西人キャストの豪快な演技と、日常のささやかな風景の中に、家族や恋愛の真理を巧みに捉える展開に魅了される一作だ。井筒和幸や行定勲監督の下で助監督の実績を積んできた新鋭、小林聖太郎が監督を務める。