いいものである。家族って。
切ないものである。家族って。
同窓会出席のためこの連休は帰省していたが、ついでに映画「母べえ」も観てきた。じ~んと来る。徒然人はこういうのに実に弱いのである。
実在する野上照代さんが執筆した自叙伝「父へのレクイエム」の映画化である。まず感動するのは、お互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と呼び合う仲睦まじいユーモアある家族の存在。いまやこういった家族は少なくなっているのだろう。戦時中は貧しいけれどもいまの人々の何十倍も心温かなお互いの思いやりのある家族がおおかったにちがいない。
時代は、日中戦争が泥沼化しつつある頃のこと。主人公の野上家。お父さんはドイツ文学者。妻は吉永小百合演ずる佳代。そしてしっかり者の長女・初子と天真爛漫な次女・照美。貧しくも明るい暮らし。しかし時代はそんな家族に影を落とす。治安維持法違反で父べえが検挙される。そこから始まる苦難の日々。そんな折、父べえの滋の教え子の山崎徹が訪ねてくる。これ以上はネタばれなので言及は控える。
一言で言えば必見、ぜひ家族で見に行って欲しい山田洋二の傑作である。
【母べえ】
監督 山田洋二
主演 吉永小百合
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