以前仕事で縁ができた松本大氏が面白いことを言っていた。

先日世界の株式市場が同時に急落したが、これについては複雑系物理学の考え方でみると好いと言う。


複雑系物理学とは何か?
無振動・無風の場所で、上から床に向かって砂を落とす。ずっと落とし続ける。砂は徐々に円錐形の山を造ってゆく。どこかで崩れる。これは何回やっても、仮に百万回やっても、いつ崩れるか、そしてその崩れ方の規模と形は、決して同一にはならない。臨界点まで達した砂山は、いつか急に、ランダムに、崩れる。マーケットの急落は、この砂山の崩れ方にとても似ている。最後の一粒が落ちてきたから崩れたと云うよりも、臨界点に達していつでも崩れ得る状態になった砂山が偶々崩れた時に、最後の一粒が偶々その瞬間に居合わせた、と云うのが、複雑系の考え方。今回のA株市場急落と世界同時株安も、同じような枠組みで捉えることが出来る。とのこと。


この学説の真偽自体は未来永劫に亘って分からないかもしれないが、そのように現象を捉えることは可能であり、とても有用だと考える。これは経済だけの話ではなく、国際政治も家庭内に均衡も結構似ているのではとも思う。崩れる瞬間を云い当てることは、数多く試せば偶々当たることはあっても、常に当てることは不可能。しかし砂が落ち続ける場所には、いつか必ず大きな山が出来るのも事実。崩れるタイミングだけでなく、崩れる場所も、その大きさも、偶発的なものである可能性が高く、そしてこの現象は市場や世界政治にも当て嵌まる可能性が高い。そして家庭や恋人同士の関係にも。