アンチドロップアウト

アンチドロップアウトが完結しました。はじめに小宮さんからこの話を頂いた時に、僕でいいのかな…と、正直戸惑いました。俺は代表で大活躍した訳でもなく、リーグ優勝をしたこともない。ただ長くサッカーをやっているだけで、多少の浮き沈みはあったにせよ、記事にするようなサッカー人生ではないと。でも、小宮さんと出会って感じたのは、色々な話をする中で、他の記者の方とは違う、書き手としてのPRIDEと、懐の深さを感じ、この人が藤本主税というサッカー人を記事にしたら、どんな風になるんだろうって、スゴく期待が膨らみました。

実際にアンチドロップアウトを読んで、(先に言っておきますが、自分で言うのもなんですが…)スーッと涙がこぼれるほど、記事に入り込んでしまいました。

幼少期の自分、少年時代の自分、プロ選手として過ごしてきたサッカー人としての自分、そして夫、父親としての自分、その一つ一つが走馬灯のように頭をよぎり、基本的に悪い(嫌な)ことは忘れていく性分なのですが、全てが良いモノ(思い出)として捉えることが出来ました。

あの時の自分がいるからこそ、今の自分がいるんだと。

全てが、プロサッカー選手藤本主税という人間を作り上げるために必要だったと思うし、無駄なことなんて一つもなかったなと。全てを肯定することが出来たのも、この記事のお陰だと思います。

残りのサッカー人としての自分に、新しい力を注ぎ込んでくれました。サッカー小僧として育った昔の自分を忘れることなく、これからもPRIDEと揺らぐことのない信念と覚悟を持って、精進していきたいと思います。

小宮さん、本当にありがとうございました！

もう少し悪あがきしますので…皆さん、どうかお付き合い下さい。