朝から娘の体調は良かった。


6:00に起きて「あそぼう」と言っている。

早い。私はまだ寝たい。


8:00から絶飲食だったので早めに食べられるものを食べさせる。


お気に入りのスモークチーズと、小魚アーモンドの小魚(アーモンドは私が引き受ける)


おつまみみたいな朝ごはんだ。




8:30

抹消ルート確保。


久しぶりに大泣きした。


「やだです!っていって!」大泣き(これどうしたらいいかわからん。私は今さら先生に抗議できないけど、娘のために形だけ戦った方がいいのか…?娘に自分で言ってほしいけど…)

「ままだっこぉ!」大泣き(ずっとだっこしてる)


と泣きながらなんとか私の膝に座って腕を出し、ルート確保完了。


どれだけ泣いていても針が刺さる瞬間は絶対見たいらしい。

じっと見ていた。



11:00

移植開始。

先生が4人、看護師さんが3人くらい。


まず娘を注射で鎮静させる。


それから先生たちが抹消ルートから、保存しておいた自己幹細胞を注射器で順番に入れていく。


移植というと、なんか両手から特別な機械で血が入って長期間かかるイメージだった。


確かに幹細胞の採取のときはそんなんだけど、

本番の移植はものの5分くらいで終わってしまった。




移植のときの匂いが地味につらいらしい。


先生からも、他のお母さんからも言われた。



「幹細胞の保存のときの匂いが強烈で、それで親御さんが気持ち悪くなったりします」


「海苔の佃煮みたいな匂いです」


「しばらくは娘さんの口の中からもその匂いがします」




気になってフンフンと匂いを嗅いでみたけど、個人的にはあんまり気にならなかった。



海産物の匂いに抵抗がないだけなのか、たまたまあまり匂いがしない状況だったのか分からない。


娘も起きてから、匂いのことは何も言わなかった。





移植の日は何故か副作用は特になかった。