義母、という言い方はなんだかよそよそしいが、
区別のために夫の母を義母と呼ぶ。
義母もずっと泣いていた。
はじめ、息子をみていてくれたため
よくLINEのビデオ通話で話したが、
明らかに毎回泣いていた。
娘のこと、残されている息子のこと、そして夫や私の気持ちを考えてつらくなっているようだった。
夫と私は(表面上は)ケロッとしているので、母達をなぐさめる。
なんだか不思議な構図だ。
私たちの方が当事者に近いのに。
だけど、存外そんなものかもしれないと思った。
私たち夫婦は直接先生に話を聞いて、質問もできる。治療にも立ち会える。娘を側で支えられる。
母達は物理的に離されている。
院内で会うこともできない。
直接なにかをすることはできないのだ。
そういうもどかしさが、よりつらくさせているんだろう。
…あとは、歳をとると感傷的になりやすいのかもしれない。とこっそり思った。