今回の気象予報士chikabeの植物観察日記、前回に続き、晩春の庭の植物たちの様子をお届けします。春咲く山野草などの花がほとんど終わり、これから初夏の花たちの変わり目で、居間から見える庭の花の数が少なくなりました。
今日の榛名山系にも掲載しましたが、庭に植えてあるサツキが咲き始めています。
サツキやツツジは剪定する場合、翌年の花芽が付くのが6月から7月と言われており、花が終わった直後にしないと翌年花付きが悪いといわれています。自宅のサツキやツツジは時期構わず、枝が伸びすぎて通行に支障が出るようになってしまった時に刈り込んでいるので、花芽まで一緒に剪定することが多々あり、結果、花の時期に花が木全体を覆うのでなく、点在する咲き方になってしまっています。
これからはアジサイの季節となります。自宅には鉢植えのヤマアジサイやコアジサイなどが咲き始めました。
昨日は、風が強かったので庭作業はあきらめて久しぶりに前橋市にある造園・園芸店グリーンアイランドでアジサイが割引になっていたので一鉢買ってきました。栃木県育成品種「きらきら星」という札が付いていました。
バイカウツギは木の先端に花を咲かせていましたが、ヤマツツジやサラサドウダンに埋もれてしまい、光を求めて2m以上枝が伸びて見上げないと気が付かないような咲き方をしています。
ハコネウツギも通路脇にあるので、剪定の対象です。枝が伸びるのが早いので花の時期でも刈り込んでしまいます。手の届かない刈残された所に花が咲いています。
バラも手入れをしないので花数は少ないです。
この小さな花はツゲです。
ボタンは花が散り、現在は種が育っている状態
挿し木の様子
現在、挿し木はバラ、アジサイなどしています。5月初旬に挿し木をしたヤマアジサイも元気に育っているようです。
山野草の様子
ユキモチソウは、花が終わり雄花は枯れてしおれています。
雌花は種が育っている状態で、花茎がまだピンとしています。種が沢山出来るかどうかは今後の管理次第です。
ユキモチソウは雌雄同株で、栄養状態が良いと雌株に、栄養状態が悪い時、実生後初めて花を咲かせたときなどは雄株になる事が多いようです。ユキモチソウは球根ですが、ほとんど分球することが無いため、増やすには種の採取が一番手っ取り早いです。ただ、前述のとおり、雌株と雄株が無いと受粉せずに種ができないので、一株はもちろん、2株しかない時は雌株と雄株になるように調整できないと種取りができません。
種は、マムシグサやウラシマソウと同じく、トウモロコシ状の房で、12月になると赤く熟すので、私の場合は、実の中の種を採りださずにそのまま取り蒔きしています。翌年の春、4月頃に芽を出します。花が咲くまでに4~5年かかるようで、球根の直径が2cm位に育つと花が咲く状態になるようです。直径3cm程度に育っていれば雌株にほぼ間違いないと思っています。
写真は、発泡スチロール箱で2020年12月に種を蒔いてから育てているものですが、大きさはバラバラです。翌年に芽を出すすもの、翌々年に芽を出すもの、それ以上かかるものもあるようです。
大きい葉は実生4年目、中位の葉は実生3年目、一番小さいのは実生2年目のように思います。(実際に育ちにバラツキがあり、すぐに芽を出さないものもあるようです。このバラツキを解消するために赤い実から種を取り出して蒔くのかも知れませんね。)
ムラサキツユクサは、今の時期沢山さいていますが花の色が何色があります。知らないうちにズボンなどに青いシミが付くことがありますが、このツユクサの花に触れた時に水滴があるとシミができることがありますので注意していますが、最近は通路脇に咲く花は取り除いてしまうことが多くなりました。
カワラナデシコもこれから咲いてきます。庭にはピンクと白があります。白の花は、クロウリハムシに一部を食べられてしまって変な形になっています。
クサタチバナは花の時期が長いです。
花の咲く期間が短い代表の一つとして「ベニバナヤマシャクヤク」があげられます。花が開くのは日中で朝晩は少し閉じてしまいます。朝の状態はこんな感じ。
午後の時間帯に見てみると、こんな感じに開いています。
ベニバナヤマシャクヤクは、2~3日で散ってしまうので、油断すると気が付いた時は種になっています。自宅では、毎年種を蒔いて育てています。種は9月中旬頃、一つの花から10~15粒位採取できます。これを取り蒔きして、1年半(二冬)、乾燥させないように日陰の木の下や軒下で保管します。うまく育てれば、実生から5~6年で開花し、毎年花芽が一つずつくらい増えていきます。
写真は2018年頃蒔いたベニバナヤマシャクヤクで、今年は花が付いた株が10株位あります。栄養不足で花の大きさは小さいです。
ピンクが濃い株です。
こちらは、カラーの実生2年目の様子です。5月になるまで芽が出てこなかったので、また冬越し失敗したかと心配していましたが、芽を出した後は成長が早くなっています。
実生と言えば昨年7月頃、初めてサクラソウの花が終わった後にできた種を取り蒔きしました。そのままの状態で冬を越し、3月頃だったと思いますが小さな双葉の芽が沢山出てきました。4月になり本葉が出てきた状態でサクラソウの葉と確認できました。密集していたので育苗箱に2分の1ほど一本一本植え替えてみました。今日現在の植え替え後の苗の様子です。立派なサクラソウの葉になりつつあります。これで来年咲くのか、再来年になるのか、実生なのでどんな花が咲くか楽しみです。
オミナエシの現在の様子 まだツボミは出ません。右下の花はミヤコワスレ。
ダリアの現在の様子 急に成長してきました。
ニゲラは一年草ということで、昨年種を取り蒔きして、秋には芽を出し、そのまま屋外で氷点下の中冬越ししました。先週あたりに開花しています。今年も種が採れそうです。
アグロステンマ(ムギセンノウ)だと思っていた植物が一株あり、花を咲かせたのですが、そのままにして置いたらタンポポの種を大きくしたような種になっていました。その種だと思ってインターネットで検索したら全く別物のようでした。後で良く調べます。
その他に今咲いている花
ムシトリナデシコ
PWのフロックス
八代草
西洋オダマキ
クレマチス
金魚も元気です。
2024年5月26日(日)の朝の庭の様子です。これからも、休日を中心に植物観察日記で庭の植物の様子を伝えていきたいと思っていますので引き続きよろしくお願いいたします。