赤城西麓 春の庭の植物成長記録 2024.05.05(日) 予報士の植物観察日記 | ふるさとの空 都会の空

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 今回の気象予報士chikabeの植物観察日記は、四国、本州(奈良県、三重県、静岡県)に自生している環境省カテゴリー    絶滅危惧Ⅱ類(VU)、日本固有種の「ユキモチソウ」から始めます。

 

 サトイモ科テンナンショウ属の多年草であるユキモチソウは、球根で増えることがほとんどありませんので、種を実らせるのが増殖の秘訣です。テンナンショウ属は、雌雄別株で種ができます。ただし、一つの個体が栄養状態が良いと雌株、栄養状態が悪いか初めて開花する株は雄株になりやすいといった特徴があり、種を実らすのは二株以上無いと難しいと思います。

 

 良く山の中で見かけるマムシグサなども同類で、秋になると真っ赤なトウモロコシみたいな種を見ると思いますが、ユキモチソウやウラシマソウなども、雌株が受粉すると秋には真っ赤な種ができます。(写真、この年(2021年)はあまり良い種ができませんでした。(昨年は種ができませんでした。)

(2021.12.26)

 

 このたねをバラバラにして蒔いています。山野草の本などによると、赤い実の中から種が2~3個出てくるので取り出して蒔くと発芽率が良いと書いてありますが、私の場合は赤い実のままバラバラと蒔いています。使用する土は山野草の土で自分で赤玉土と鹿沼土、軽石のそれぞれ小粒を3:3:1の割合で混ぜています。右側の塊は小さかったりしてバラバラにしきれなかったものをそのまま蒔きました。

(2021.12.26)

 

 蒔いた後は、山野草の土を被せて木の下や軒下などの日陰で冬越しさせます。

 

 そして翌年の春(2022年4月16日撮影)、実生一年目の新芽が出てきました。

 

 今年は実生2年目です。

 

 混んでいるので植え替えが必要です。このままだと自然淘汰でしょうか?どんどんと減ってしまいます。植え替えてあと2~3年で花が咲くような株に育ちます。ユキモチソウの生育状況はここまでです。

 

◇その他の話題

 

 昨年、野生動物にベビーバスを利用した水槽で飼育している金魚が襲われ、8匹いた金魚が半減してしまいました。

 

 襲われた後は蓋が外れないように厳重にしてあります。

 

 睡蓮鉢の中にメダカも5匹飼育していましたが、今年の冬は水の管理が行き届かなかったせいか全滅してしまいました。夏の間は蚊のボウフラを予防するために昨日、イケダグリーンセンターでメダカ10匹800円で購入してきました。

 

 今朝の撮影時に確認したら元気に泳いでいたのでひとまず安心。ただ、スイレン鉢の中に何か不気味な生き物がいました!ナミハナアブの幼虫でオナガウジと呼ばれて、排水溝のような汚い水の中にもいるそうですが、名前からして気持ち悪さが際立ってしまいました。ただし、ナミハナアブはハエのように人間に不快感を与えることも無く、植物たちにとって受粉の手助けをするといった面があるのでやたらに駆除はできないですね。

 

 花の話題 

 

 5月になってエビネの花が咲いてきました。今朝の上毛新聞には群生地の話題が掲載されていましたが、自宅の庭にもエビネが観賞できるようなエリアを作りたいですが狭い庭なので無理かな?

 

 地植えのジエビネ

 

 昨年、イケダグリーンセンターで買ってきた鉢のジエビネ 今年も咲いてくれました。

 

 キエビネ

 

 

 庭には地植えのジエビネが前からありましたが、本やユーチューブ、新聞などに紹介されているエビネを見ていたらもっと綺麗に花を咲かせたい気分になっています。

 

 続いては、クレマチスです。この花は種を蒔いて育てた株で、2年前にビニールポットから地植えにしました。今年は奇麗に咲きました。

 

 この株も地植えのものです。

 

 こちらは鉢植えのクレマチス

 

 種蒔きの鉢の様子です。昨年、芽を出したカラーでしたが、秋に地上部が枯れています。前回、冬の寒さで絶やしてしまいましたので、今回は屋内に置いておきましたが、今年はまだ芽が出てきません。自宅にあるカラーも既に芽を出しているので、芽を出してきても良いと思うのですが。今回も冬越し失敗したのかわからないので、もう少し様子をみてみます・

 

 こちらはガクアジサイを挿し木したもの。まだ3日目ですが元気です。

 

 雪割草の実生 本葉が出ています。

 

 この実生は、たぶん飛んできた種で芽を出した榎

 

 5月に入り、サクラソウの花も咲き終わり少なくなってきました。

 

 ムラサキツユクサ

 

 ヤブレガサの花

 

 ガクアジサイの枝を挿し木にしてみました。結果は一ケ月後。

 

 松の実生

 

 ベニバナヤマシャクヤクの様子 花芽の付いた芽が出てきました。

 

 カタクリは葉が枯れてしまいました。

 

 昨年蒔いたカタクリの種は、今年細い葉が出て現在は枯れて白い糸のようになっています。

 

 ヤマブキソウは花が終わり、今年は種ができそうです。

 

 こちらはショウジョウバカマの花後の様子、種ができたかは不明です。

 

 ジャーマンアイリスもたくさん咲いてきました。

 

 山野草や草花が育つ環境では雑草も忘れられない存在です。この季節、雑草取りと水やりは植物を育てるうえで手の抜けない大事な作業ですので、この大型連休も時間があれば庭で草むしりや水やりです。

 

 予報士の植物観察日記、今回はこれで終了です。一日一日季節は進みますのでまた報告いたします。