~翔 side~
桃からのサプライズに当然俺もびっくりしたけど…潤があんなに泣くとは
思ってもいなかった
いつかちゃんとしなくちゃとは
思ってはいたけれど…
自分の中では桃が成人したら
親の役目は半分終わるからそれから
潤とのこともちゃんと世間からも
認められるようにって思ってたのに…
まさか
桃がそんな気遣いをしてくれてたなんて…
潤は何も口にはしないけれど…
やっぱりちゃんと形に残るように…
もっと早くしておくべきだったと…
桃が気づかせてくれた
潤はいつでも1番最後に風呂に入り
部屋の電気や戸締りを確認して
寝室に入ってくる
ベッドにそっと入ってきて
「翔さん…もう寝ちゃった」
「まだ…起きてるよ」
「あのね…桃が気を使って用意してくれたけど…僕は今のままでも充分幸せだよ
だから…わざわざそんな形式にこだわらなくても…」
「潤…俺とちゃんとパートナーになって…俺は潤が居なくちゃ何も出来ないから…本当はもっと前にそうすべきだった。それを桃が気づかせてくれたんだよ。それとも俺にそんな縛りつけられたら困る?」
「そっそんなわけあるわけない…だってそんなことしたら翔さんのお仕事とか影響したら困るし…」
「何が困るの?もうこんなに一緒にいるのに…潤なしじゃもう俺は生きていけないよ…潤はどぉ?俺じゃ役不足?」
「そんなことない…これからもずっと翔さんのそばにいていいの?居たい。ずっとずっと翔さんのそばに…居させてくだ……さっ」
「もう…黙って…好きだよ…大好きだよ
愛してるこの先もずっと潤だけ…」
「翔さん…翔さんでいっぱいにして…」
俺は潤のモノを布越しに触れ毛布の中に
潜って潤の甘い音色を聞いた