～翔 side～
俺は幼稚舎から大学までエスカレーター式の学校を難なく卒業して親が社長の手前否応なしにその跡継ぎになり
海外にも支店があり経験の為に結婚前に
3年間その支社長を
勤めやっと日本に帰ってきた
大学卒業して女には不自由はしていなかったが…
見合い同然の親の進めであった彼女は
目を奪われるほどの美人で
話も合うし何よりも料理は美味いし
なにも問題は無かった
うちは母親が早くに亡くなったこともあるからしっかり家を守ってくれる人と
一生を添い遂げたいと思っていたし…
俺には兄弟が居なかったから…俺の跡継ぎをしっかり産んで育ててくれる人と願っていたから…
彼女との結婚にはなんの不満も
無かった
とんとんと話が進み何度か逢う回数を増やし今日あたりいよいよって言う時
彼女から話があると言われて
俺はそれに承諾していた
