潤side
生まれて今18のボクだけど…この国から出たことがない
それはKAZUも一緒だ
この島を見つけて海洋研究をしていた
おじい様がどうやら石油がこの下には眠ってることを発見してそれからここ一帯を自分の物に
して日本の領土になっていたのを独立させて
それからは国として認定されて父はここで生まれもちろんボクもそうだ
でもそれを狙う輩は沢山いて
ここから出ては行けないと小さい時から言われて育って来たから…特別今更他の所に行こうとは思わない
行けるわけないんだ
なんにも知らない
学校と言う所にも行ったこともない
勉強を教えてくれる人が時々やってくる
知り合うのも全て誰かが用意して来る有様
一度女の子を紹介されたが
15の頃無理やり女の子の手ほどきで経験?したけど…愛とか恋とかなんの感情もなくて
ただ女の子が必死だった
後日妊娠していなかったと連絡が来た
なんだろうと思った
狙ってるのはここにいるここのポスト
ボクじゃないんだ
このボクのこの地位だけの目的
別にボクに興味があるわけじゃない
それからはその手の話は断っていた
それよりなんでも心許せる心から通える人が
欲しかった
そしてこの国の他にどんな世界があるのか
知りたかった
だから執事の相葉さんに相談して今日
【サクライショウ】という男が来た
綺麗な瞳をしていた
優しい顔をしていた
ボクと違って筋肉質の腕が逞しくてもしもこの腕に抱かれたらって思った
「Kissはここでは挨拶なんだよ」
突然のKissに初めはびっくりした顔をしていたけど…
「Kissっていうのはこうするんだよ」
次に腕を取られソファーに沈められて
Kissが深くなりお互いの舌が絡みあった
