BL妄想
俺の可愛い恋人は
目を潤ませ
「しょおくんアイシテル
しょおくんボクより先に
逝かないでね
出来れば明日終わると
わかってたら
やっぱりしょおくんと一緒にいたい」
「何いってんの
俺の方が先に生まれてんだから
お前より1秒だけ先逝くよ」
「ふふっありがとうしょおくん」
Kissをして頭を撫でてなると
すぐにじゅんの寝息が聞こえてきた
俺が絶対守らなきゃいけないもの
それはたったひとつ
今俺の腕の中にいる大切な人
「しょおくんおきて
もう昼だよ今日出かけるんじゃないの?」
「ん…じゅん早いな
えっもう昼」
「そうだよ」
「やべぇ…じゅん支度して
出かけるよ」
「ボクも行くの?」
「そう…じゅんに見せたいんだ」
じゅんを連れて街まででかけた
ここはあまり大きくないが
円形劇場
360℃に広がる客席
じゅんが今まで舞台演出家として
どんな努力をしてきたか
俺がいちばん知ってる
ここはじゅんへのプレゼント
少し手入れをすれば
じゅうぶんに使える箱
じゅんには才能がある
ニューヨークの大都市での
活躍も凄いけど…
俺はじゅんにはもっとゆっくり
一人ひとりに響く
世界を作ってもらいたいと
思ってる
ここで家も買う予定
幸い俺の仕事はPCさえあれば
できるから…
ただじゅんがなんて言うか
そのためにじゅんには秘密で
このサンフランシスコでは
顔の広い支援者を集めて
準備してきた
「じゅん今までなんにも相談しないで
いて悪かったけど…
これからはニューヨークから
離れてサンフランシスコで
暮らそうと思ってる
で…一年後ここに移って
来ようと思ってる」
「しょおくん…ボクのために…」
「俺もじゅんも今まで一生懸命してきた
これからはもう少し
ゆっくり時間を重ねていきたい
それにはニューヨークは忙しすぎる
もっともっとじゅんと一緒にいたい
いいかな?」
「そんな大事なこと自分1人で
決めちゃって
勝手に…
当たり前でしょ
ボクの人生にしょおくんがいて
出来てるんだよ」
「じゅん愛してるよ」
「もうしょおくん
しょおくんの誕生日なのに…
これじゃ逆だよ」
「俺へのプレゼントはじゅんおまえだから…」
「しょおくん今日も寝かさないよ」
「受けて立つ」