BL妄想
潤さん
貴方は僕を忘れてるけど…
1度も忘れた事なんてないんだよ
「強めの作ってください
あのーどちらかで会ったことありましたか?」
「どこにでもあるような顔ですよ
私は日本人です
なので日本語で…久しぶりに話せるのは嬉しいです
どなた様とお待ち合わせですか?」
「待ち合わせではありませんが…知り合いが
こちらに入ったのを見かけたので…
でも食事中でした」
「もしかしてあちらのカップルですか?
素敵ですよね
とってもお似合いのですね」
ボクは見てはいけないものを見たような気がして差し出されたカクテルを一気飲みしてしまった
その途端急に意識が薄れて…
お客様…お客様…潤くん…潤くんって遠くで
声が…
「今日は本当にありがとうございました
近いうちに潤を連れて挨拶させていただきます
大野さんにもよろしくお伝えください」
「ぜひ我が家にも来てくださいね
櫻井さんのパートナーにお会いするのも楽しみにしています
主人は釣りが好きなんですよ
あっ知ってますね
いつも聞かされるでしょ
ではまたお会いしたしましょう」
これで潤の公演もサンフランシスコですることが出来る潤にすぐに伝えてやろう
確かカウンターに…
えっGPSはカウンターにあるのに…
潤の姿がない
レストランスタッフに確認すると…
「こちらのお客様酔い潰れてうちのバーテンダーが送って行きましたよ」
潤どこへ
まずい
潤のスマホを持って俺は夜の街に走りだした