こんにちは。暑い日が続いております。
梅雨らしい雨もなく、早々と梅雨あけ。日本らしい季節感がここ数年拍車をかけ失われているように感じます。
息子の逮捕から3ヶ月余り経ち、私の身体と心は疲弊しきりました。
出来る限り、可能な限り面会に行く日々。仕事もありますが、自分の睡眠時間より息子との面会を優先する日々です。
ですが、「明日も来るね!」「明日は日勤だから、明後日ね!」と息子と約束をしていましたから。
約束は守らないといけない、約束を破ったらこの子の信頼はどこかに行ってしまうかもしれない。そんな思いで面会に行きました。
息子の目にも私がやつれていく姿が目に写ったのでしょう。
「毎日来んでええんやで。」
そう言われました。
「私があなたに会いたいんよ。接見禁止がついて、他に誰も来れないし。私が来ないと誰とも会えないでしょ?」
「ずっと鍵のかかったままの部屋に居させたく無いんよ。ここも鍵かかってるけどね・・・。」
少しでも、一日の大半を過ごす部屋から一歩でも出してあげたい、そして失ってしまいそうな息子の名前を1回でも多く呼びたい、そんな思いしかありませんでした。
土日祝は面会が出来ません。ある週明けに面会に行きました。
「俺、救急車で運ばれたんや。」と、腹痛を訴えながら面会室に入ってきました。
「血が出る、ケチャップみたいな色。お腹がずっと痛い。」
長い留置所生活のストレスが、体調に表れていました。下血です。
救急車で運ばれた際、医師が付き添いの警官にお粥を食べさせることは出来るか確認したそうです。警官は「出来ます。」と回答したそうですが、面会に行った日の昼食は炒飯だったそう。逮捕されてから毎日、毎食冷たいお弁当を食べていることは聞いていました。お弁当ですから、おかずも揚げ物が多いんです。
職業柄わかります。この状態は、絶食・点滴加療が必要な状態です。
私は面会を済ませ、その日の担当の警察官に聞きました。
採血データ、処方された薬の内容を。
「上司に確認します。」
と言われ、30分程待ちました。返ってきたのは、
「署内では教えられません。病院に直接問い合わせて下さい。」という返事。
いくら犯罪者で自由に会えないとはいえ、私の大切な息子です。救急車で運ばれたことすら事後報告。
その件に関しても、「医師が家族を呼んでくれと言わない限り、連絡することはありません。」との答え。
更に私の中の不安や心配を煽る言葉ばかり返ってきます。
「今すぐ、もう一度受診させて下さい。ご飯を食べたらダメなんです。点滴しないと治りません!!お願いします。」
懇願しました。
一日の食事量は確認している。一日二回は体調確認を全員に行っており、特に息子には頻回に体調を聞いている。必要と判断すれば受診はさせます。と・・・。
「息子さんは、聞いても大丈夫と言われています。」そう言われました。
息子から面会時に「何を言っても聞いてもらえん。」そう私は聞いていました。
誰だって、何を言っても伝わらない相手には『もういいや・・・』そんな気持ちになりますよね。まさに息子はその状態でした。
「今現在、受診が必要なんですよ。下血しているんです。血が出るなんて異常なんです。あなた達は、息子の声に耳を傾けていないから、息子は何も言わないんですよ。」
そう訴えても、職員の人員がどうとか、色々理由をつけられました。
その日は私は夜勤でしたので、当たり前ですが遅れるわけにもいきません。そのまま職場に向かいました。
面会中、息子には「ここは治療の場では無いからね。逮捕された人が過ごす場所。体調面を見てくれる人は居ないよ。犯罪に対しては専門だけど、医療の専門は一人も居ないもん。ここに入るようなことになったのは自分の行いなんだよ。犯罪者の健康は後回しになるんだね。」
そう言いました。
実際、私は息子が逮捕されるまでは、犯罪者の健康・食事を大切に思っていませんでした。
色々な事件をニュースで知っては、『死刑囚が首を吊った状態で発見されました』など聞くと「死に逃げさせたらあかんやろ」と思うくらいでした。
最低限の健康を得る権利は誰にでもあるんだよ・・・。看護師をしていても初めて気づいた出来事でした。そして、看護師をしていても息子に何も出来ない不甲斐なさ、警察に言っても伝わらない無力感を味わいました。
違法薬物・大麻等、使用されている方は、お願いですから自らの健康に被害を及ぼすことをしないでください。
今すぐやめてください。抜け出せない不安があるかもしれませんが、抜け出す勇気・やめる勇気を持ってください。
やめてからの方が、やめる意思を継続して持つ方が大変なのはわかります。ですが、一日でも早くやめることに越したことは無いんです。
あなた自身もボロボロになる。大切なものまでボロボロになるんです。
自分らしさ、自分の大切なものまで失ってまで、その一瞬の幸福感・快楽感・高揚感を得たいですか?
行く末は刑務所かもしれないのに、それが分かってもまだ使用したいですか?
誰もが健康に過ごす権利はあります。その健康を自分で害さないでください。
たった一つの生命なんです。大切にして下さい。