この絵が表しているのは
運命に流される人間かもしれません

自分の運命に抗い 抵抗しながらも
何をしても何をやっても
自分の意思とは反対の大きな 波に流されていく
毒親 虐待 貧困 飢餓
まるで 小説(桐野夏生著)の少年 優真のようです

1808年、ナポレオンのフランス軍はスペインに侵攻し、戦争のあらゆる悲惨が繰り広げられた。
ゴヤは自らその渦中にあって、1810年ごろから戦争を主題とする銅版画の制作に取り掛かり、
80点以上を完成させます。
 極めて抑制された静かな表現のなかに
真に深い絶望感をもって、
人間という存在の抱える底知れぬ深淵(しんえん)の闇(やみ)を鋭く照らし出しています

砂に埋もれた犬