樹木希林さんと内田裕也さんという型破りな夫婦の
一人娘に生まれ、一般的な家族団欒を知らずに育ったという
内田也哉子さん。
2018年9月に母親を亡くし、その半年後に父親を失ってからは、
突然の出来事に戸惑い、
心にぽっかりと穴が空いたような状態が続いていたようです。
その空白を埋めるために始めたのは、
さまざまな心模様を持つ人と出会うこと。新刊のエッセイ集『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』には、15人の特別なゲストとの対話が収録されています。
谷川俊太郎
——谷川さんとの対話で、特に内田さんの胸に響いた言葉とは?
内田:谷川さんは「死が楽しみだ」とおっしゃっていたのですが、なかなかそういう捉え方はできないですよね……。私は年齢的に人生の折り返し地点に立って、どれだけ余生が残っているか分からないけれども、ちゃんと始末をつけていかなければならないと感じています。谷川さんの場合は、
まだ経験したことがない死というものに対する
純粋な好奇心でワクワクしているように見えて(笑)。
ある意味、ポジティブ。未知だからこそ、怖がるのではなくて
前向きに見つめてみる。そんな谷川さんを見ていたら、
「もう両親に会えない」と、死のネガティブな側面に固執していた
心が軽くなったんです。生と死の捉え方は十人十色ですが、でも根底ではつながっているような安心感を抱くことができました。
漫画家のヤマザキマリ
内田
この機会に初めてお会いした方の一人です。もちろん漫画もエッセイも読んでいて、おこがましい表現になるかもしれませんが、
どこか似ている部分があると感じていました。
強烈なお母さんに育てられたという共通点もありますし、
お互いに若い頃から一人で海外に行った経験もありますし、
違う人生を歩んできたはずなのに、
こんなに精神的につながることができるのかと。嬉しい驚きに満ちた時間を過ごすことができました。
他・・・
小泉今日子、中野信子、養老孟司、鏡リュウジ、坂本龍一、
桐島かれん、石内 都、是枝裕和、窪島誠一郎、伊藤比呂美、
横尾忠則、マツコ・デラックス、シャルロット・ゲンズブール
私は 養老孟司さんとの電話での対談が興味深かったです
一対一で 養老さんと心をフラットにして話し合えるというのは
彼女の頭のよさや経験値があってこそ・・・
ぜひ💛