死を見据えた80歳の父の言葉を
息子の気象エッセイストが書き留めている
私が向こうに行ったら、全力をあげてお前に通信してみるから
お前も受信してみないか?
私はその実験に同意した
その後 訳50年、父の通信は一度も届いていない
(倉嶋厚の人生気象学)
それはそうとも言いきれない
東大震災の被災者の4人に1人が個人の気配やメッセージを
感じているらしい (生と死を見つめて調査結果より)
秋の彼岸の中日に当たる今日23日には
亡き人の声に耳を澄ます姿が各地の墓前にあることだろう
倉嶋さんの述懐に、もう一ひねり加えている
父亡き後も幾度となく生前の助言に支えられた・・・
その時々に父は
人生の応援歌を送ってくれたのだと・・
生者は死者と絆を保ち交流している
生者の人生同様に絆の結び方は一様ではないらしい
読売新聞 よみうり寸評 9月23日 一部抜粋
亡き父は 長野に行くのが大好きでした
いま頃
長男に通信しているかもしれません