短歌と俳句の五十番勝負

穂村弘×坂本祐樹

 

五十人のお題に応え 短歌と俳句の真剣勝負

短歌的感情と俳句的思索、

並べ読むことで 新しい発見があると思います

創作の背景を綴るエッセイも収録

 

二人とも大好きな歌人と俳人なので

嬉しい一冊でした

同じお題でも

こうも感覚が違うのか という驚き

勝負はつけられませんね

 

私のお気に入り

穂村さん

 

水泳の後の授業の黒板の光のなかに溶ける文字たち

文鳥の水浴びが光る球をなすというあなたの部屋を思えり

青空のエンドロールが流れだす蝉が鳴いてるだけだった夏

古本屋に入ったことがあるだろうか朝青竜は松田聖子は

やわらかい光に頬を照らされてポカリスエットだけの自販機

 

坂本さん

 

カルピスの氷ぴしぴし鳴り夕立

夕焼けに塗りこめられてゆくこころ

切り口の楕円うつくし胡瓜漬

蟷螂の鋭き眼に腹を見抜かるる

雲の峰屋根に逃げたる猿啼けり

 

 

 

 

ぜひ💛

読み比べて欲しいです