群青の夜の羽毛布
山本文雄 著
大学生の鉄男は、
バイト先のスーパーに客としてやってくる
美しい年上の女性さとるに想いを寄せていた。
ある日、鉄男は店内で貧血を起こしたさとるを助ける。
これをきっかけに2人は付き合うようになる。
さとるは病的なほど繊細で人前に出るのを極端に恐れる
一方、
積極的に鉄男の体を求めてくるなど
大胆な一面も見せる複雑な女性だった。
さとるの家庭は母と妹(みつる)の3人暮らし。
教師の母は娘たちに恐ろしいほど厳格だった。
鉄男はある時、
さとるの不安定な精神状態が異常な家庭環境にあると気付き、さとるを自宅から連れ出そうとするのだったが…。
どうして 娘二人に 男の子の名前をつけているのか?
父親は どこに行ったのか?
家族としての形を固持し続けるのか?
カウンセリングの先生の正体は?
ホラー的な要素もあるほど
陰湿な 何とも言えない恐怖
山本さんの小説に一貫して言えることは
”愛に溺れず 自立した女性であるべきだ”ということ
ぜひ💛