ありがとうのかんづめ    俵万智

東日本大震災を機に、

仙台から移り住んだ石垣島

都会の生活から一変した島の暮らしが

親子に与えてくれた豊かな時間が、短歌と共に綴られてます
息子さんは中学2年生に成長し

親がしてやれることもだんだんと少なくなってきたことを

万智さんは実感する日々
『ありがとうのかんづめ』というタイトルには、

子育ての日々の中で

授けられた感謝の思いを閉じ込めた

「この缶詰一個あれば、母は充分」という意味が込められています

子育ては何もかも期間限定のいとおしい時間 


「子育て」は「親育て」であることを実感するエッセーと短歌集です

 

 

おかあさんはおとな?とふいに聞かれおりたぶんおおむねそうだと思う

知らぬ間に脱皮する子か上履きのサイズ大きくなるたび思う

ランドセル体の半分ぐらいある おまえが上る水無月の坂

危ないことをしていないかと子を見れば 危ないことしかしておらぬなり

さとうきび畑を走る鬼ごっこ さわさわと風ちくちくと足

母さんは合っていたのか 人生に答え合わせはなくて海鳴り

子の語彙の増えゆく冬の食卓に 〝上から目線””マジハンパない ”

教育の半分は育 日当たりのよきベランダに鉢を並べる

 

 

 

短歌を読みながら 子供さんの成長が目に浮かんできました

わたしの子育ても そうだったなぁと 懐かしく思ったり

 

 

一歳四か月になろうとする 夏恋ちゃん女の子

 滑り台を 後ろ向きですべっていますすべりだい

長男が  ”よく見てると 慎重やわあせる・・・ できるのに  怖がりやなぁ”  と

 

 

思わず笑ってしまった 〝あなたとそっくりです“と心の中で笑

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