炎のストッパー | うえむらちかオフィシャルブログ ちか道 Powered by Ameba

炎のストッパー

今日から後半戦がスタートしましたが、

昨日7/20は炎のストッパー・津田恒美さんの命日でした。
ですので、私はこんな舞台を観ていました。

2011年に演劇集団よろずやにより初演を迎えた舞台『炎のストッパー 津田恒美物語 バイバイ』


津田恒美


(ストーリー)
その闘志溢れるプレイスタイルから『炎のストッパー』と呼ばれた、広島東洋カープの津田恒美投手。
ガンに侵され、引退そして闘病を余儀なくされた津田投手と彼を支え続けた夫人を主人公に、末期ガンのため余命2ヵ月を宣告されながら奇跡的に生還した作者の実体験を織り交ぜ描く、家族や仲間との魂の交流。

生きるとは―。

一球入魂、全力投球の舞台です。


1991年のシーズン開幕直後に病気が発覚し、それから2年3ヶ月もの間病気と闘い続けた津田投手。
この舞台を観るのは二度目なのですが、私は最初、このDVDを手にしてから少しの間、観ることを躊躇っていました。
やはり津田投手が亡くなられているという事実が私には重かったのです。
けれど、見始めて暫くすると違う気持ちが沸々と湧いてきました。

何があっても諦めなかった妻・晃代さん
津田投手の復活を誰よりも信じて疑わなかった親友・森脇浩司さん
「津田の為に」とチームを優勝に導いた山本浩二さん、コーチの安仁屋宗八さん
北別府学さん、達川光男さん、清川栄治さん、今井譲二さん、川端順さん、山崎隆造さん、長内孝さん、緒方孝市さん……
たくさんのチームメイトに愛されて、家族に愛されて、ファンに愛されて、
津田恒美さんという人柄がじわじわと私の心の中に沁みいってくるようでした。

話に聞いて知ることと、直にそれに触れて知ることの違い、
この舞台は私に教えてくれました。

津田恒美という投手は本当に魂をちぎっては投げ、ちぎっては投げ……
そうやって闘っていた投手だったんだと。

そして、
やっぱり最後はどうしても泣いてしまうのですが……。
それが観る前に想像していた「死」という重さにただ悲しくて泣くということではない、
人と人との繋がりや、希望、生きるということへの温かい気持ちが詰まった涙だったんだということにも気が付かされました。

上演時間122分に込められた津田恒美投手の魂の物語。

是非、未見の方はご覧ください。

私はまた来年…

津田恒美さんの命日、7月20日に観たいと思います。