顔を持ち上げるしかできなくて起き上がりたそうにしていても出来ずにいたけれど
名前を呼ぶとシッポぱたぱたさせて返事をしてたから病院へ連れていくべきか
本当に迷いました
でも、病院へ連れて行ったが最後家に生きて帰ってこれないんじゃないかと思うと
このまま静かに過ごさせるほうがいいのか・・・迷いに迷って連絡はしませんでした
その後、呼吸は少し早いもののグッタリ寝てるのか起きてるのかわからなく
意識の混濁の中で寅次郎は過ごしていました
この写真を写した10分後ほどした頃に名前を呼びかけてもシッポを動かさなくなったので
身体を撫でるとそれが合図だったかのように顔を持ち上げ呼吸ができなくなり
ゆっくりゆっくり何度も呼吸が止まったり息を吹き返したりしながら旅立ちました
まったく苦しまなかったかというとそうではないでしょうが、最後の数時間はたぶん
意識がない状態だったと思うし本当にゆっくりと命の火を消していったという感じで
それほど辛くはなかったと思います
目ヤニで汚なかった顔を拭いてやると
もう本当に旅立ったんだと頭で理解しても
あと一ヶ月で18歳だったのに
18歳誕生日おめでとうってみんなで祝ってあげたかった
でもあなたはそういう特別なことどうでもよかった子だったね
最初に発作を起こしたのが2010年の11月だったかな
何度も何度も大きな発作をおこし医者からダメだと言われても復活してきた寅次郎
あなたは不屈のファイターだったよ
寅次郎の最後はオカンの判断の甘さで命の時間を短くしてしまったかもしれず
申し訳ない気持ちと後悔ばかりだけど穏やかに旅立たせてあげられたこと
旅立つ時を共に過ごせてよかったと思います
ま、旅立ったあとこの扱いじゃ昇天したくても出来なさそうだけどね
いつもどうりの生活をしています
寅次郎にいっぱいいろんなこと教えてもらい大きくなったというのに薄情なヤツらだな
本当なら皮膚病の治療のこともあるし病院へ連れて行ってから荼毘に付すほうが
いいのかもしれないけど暑くなってきた季節というのもあり明日お寺さんへ行って
天国へ送ろうと思います。
みなさま、見るのも辛い写真が多い寅次郎の姿を最後まで暖かく見守っていただき
本当にありがとうございました。