若月しかっ! -3ページ目

若月しかっ!

乃木坂46 若月佑美推しでした!

ありがとうございました!

最後の握手(2ループ目・19枚)

 

これが最後。

何重にも折り返す列がどんどん少なくなっていく。

 

14人で連番。近くにいる仲間に

 

「泣くんでしょ?」

「もう泣きそう?」

 

と聞いては、自分の気持ちを他人で推し測ってみて。

 

俺は、俺はどうなんだろう?

泣きそう?

寂しい?

 

きっと寂しい。

行かなくなってしまった時期も長く、都合よく考える自分に呆れたりしながら。

でも、嘘はよくないよな。寂しいって思う自分を俯瞰で眺めようとしてみたり。

そして正直でありたい自分を見つけてみたり。

 

 

最後、何を話そうか。

 

 

 

初めて話をしたあの瞬間をはっきり思い出しながら、今日のこの瞬間までを何度も何度も思い出して。

大笑いしたことや、泣いてしまった彼女を見てしまった時のことや。

今考えれば下らないことなんだけど、あの頃は渦中にいることですべてを投げ出してしまったことや。

 

 

時間が足りない。

思い出して、どの感情を組み立てたらいいのか。

 

良いことを言おうとしてるな、と自分のあざとさに呆れる。

 

この期に及んで。

そうじゃないだろ。

 

最後の折り返し。

 

 

握手券をカウントしてもらいながら、すっと力が抜けてきた。

 

そうだよな。

何言うか、決まってるって。

 

カウントしてもらった握手券を手に、彼女の前へ。

 

 

 

 

「卒業、おめでとう。

 

若月佑美を好きになって、大好きになって本当に良かった。

 

後悔なく、今ここにいます。

 

もし良かったら今連番している仲間のことと、chikaってファンがいたことをふと思い出してもらえると嬉しいです。

 

今までありがとう」

 

 

 

 

彼女は笑って

 

 

「忘れるわけないよ。好きでいてくれてありがとう。これからもよろしく」

 

 

 

とぎゅっと手を強く握ってくれました。

あの笑顔で送ってくれました。

 

 

 

 

天井の照明を数秒見上げて、深呼吸して。

先に握手を終えた仲間のもとへ。

 

そして俺のあとに続く仲間の出てくるのを待ちながら。

 

 

 

 

 

やり切りました。

乃木坂ヲタク。

 

卒業まで、あと少しの猶予があるけど。

今日でちゃんと終えられます。

 

 

舞台があるけど。当たるかわかんないし。

先にお礼を言わせてください。

 

 

年齢、性別関係なく仲良くなってくれた皆さん、ありがとう。

下らない連番を笑って一緒にやってくれた皆さん、ありがとう。

遠征に一緒に行ってくれた皆さん、ありがとう。

ブログ、楽しんでるよって言ってくれた皆さん、ありがとう。

こんな俺に相談をしに来てくれた人、嬉しかったです。ありがとう。

 

 

ありがとうしか、出てこない。

寂しいは出てこないです。

 

 

 

涙は止まらないけど。

 

 

 

ありがとうしか、今はないです。