今回は、私が赤塚先生のキャラクターを描くことになった時のおはなしです
「なかよし」の専属契約も終わり、フリーのイラストレーターとして、地元関西のファンシーグッズや折り紙の会社で、改めてイラストのお仕事の勉強をさせていただいていた頃、「なかよし」と同じ講談社の「たのしいようちえん」で、イラストのお仕事をさせてもらえる機会を与えていただきました。
以前「なかよし」の編集長に小さな子供さんのためのイラストのお仕事がしてみたいと話していたところ、たのしいようちえんの編集の方から「一度、編集部へ遊びに来ませんか?」とご連絡をいただいたのです。
「たのしいようちえん」の編集部へご挨拶に伺うと、なんと竹本泉先生がいらっしゃって驚きました。
竹本泉先生は漫画のお仕事だけでなく付録の企画のお仕事もなさってるとかで、打ち合わせに同席してくださいました。
竹本泉先生が同席してくださるのも光栄なことでしたが、そこでいただいたのがなんと赤塚不二夫先生の人気キャラクターを私が描くというお仕事でした。
見開きの大きな絵の中に「おそ松くん」「イヤミ」「ニャロメ」の3人をわからないように入れる隠し絵です。
子供の頃、赤塚先生の作品は大好きで💞テレビでいつも観てたし、よくニャロメを描いたりして遊んでたので簡単に描けるだろうと思ってたのですが、家に帰って仕事を始めると、まあ、描けない
ファンシーイラストが描けなかったのと同じで、すでに西原ちかとしての絵が自分の中で確定してるので、他の先生の絵の感覚が全くつかめません。💦💦
子供の頃の様には全然描けなくて、こんな光栄なことは無いのに、本当に困りました😵😱💦💦
見開きの大きな町の絵は自分の感覚で描けたのですが、自分の絵と赤塚先生の絵が全く違うので、隠しても隠しても赤塚先生のキャラクターはやっぱり目立つのです。
何度も何度も練習して、なんとか描ける様になった赤塚先生のキャラクターがちっとも隠れてくれない💦😭😭😭
🏡かけだしイラストレーターの私には、周りの町の絵を赤塚先生の絵に近づけて描かなくてはならないのに、それすらも全然出来ていなかったんです。
思えば、打ち合わせの時、竹本泉先生が「どう?出来そう?」と何度か声をかけてくださったのは、「思ってるより簡単ではないよー」と心配してくださってたのだと感じています。
その後も何度か「たのしいようちえん」でお仕事をさせていただきましたが、思ってた以上に本当に難しくて💧こちらの仕事も残念ながら続くことはありませんでした。
でもそういえば、イヤミだけは、思いのほか上手く描けたし、上手く隠せたのですよ
編集の方からも褒めてもらえたので💞イヤミを見ると懐かしく嬉しい🎵😍🎵気持ちになります。
赤塚先生にはもちろん直接お会いすることなど、ありませんでしたが、竹本泉先生他、私は時に有名な先生方に支えていただくことが多々あり🙏✨本当に心から感謝することばかりです。
では、改めて「おそ松くん」「ニャロメ」「イヤミ」の3人を描いてみましたよ
「おそ松くん」🎵
そして
「イヤミ」💞
次回は、あさぎり夕先生との小さな思い出を書きます。