その日その時

サッカーを見るのが好きで、
スポーツを見るのが好きで。
週末にはどこかしらのスタジアムにいることが多い。

この週末は西が丘サッカー場に
JFLというアマチュアのトップリーグの試合を見に行った。

とはいっても選手にはプロ契約の選手もいるし
Jからの移籍してきた選手や、
大学や高校でトップレベルでやって来た選手もいるので
なかなか面白い。


この日は去年の天皇杯を席巻した松本山雅と横河武蔵野の試合。
わざわざこの試合を見に行くのには理由があった。


知人の息子さんが去年から横河武蔵野に所属していて
今シーズンからベンチ入りしている、ということを聞いていたので
もしかしたら出場するかも、と思って見に行った。


スタジアムについて試合前の練習風景を見てみると、
その息子さんはスタメンの輪の中でウォーミングアップをしている。


初スタメン！


知人一家は家族総出で見に来ていることのこと。
メインスタンドにおじいちゃんおばあちゃん、お父さん（知人）お母さん。
嬉しそうに試合が始まるのを待っていた。


試合中は


　　　　　「失敗しないように」「怪我をしないように」



試合終了間際で
彼が攣りそうになる足を気にしながらプレーしていると


　　　　　「あと10分がんばれ！」「失点に絡まないように」



自分の息子の晴れ舞台を楽しむと言うよりは
祈るような気持ちでただスタンドから見ることしかできないもどかしさを
にじませていた。


試合が終わると


　　　　　「はぁ～～～～～～～」


と、安堵とも疲労ともつかない吐息。




残念ながら試合は最後の最後で点を決められて横河武蔵野は負けてしまったけど、
その選手と、その家族の、その日、その時、をご一緒して
まるで家族の一員のような気持ちで、家族の気持ちを感じながら観戦する、

こんなことなかなか出来ないこと。
私にとって貴重な経験になった。


　　　　　やっぱりいいな、スポーツって。