先々週から咳の止まらない風邪に惚れられて
今現在もストーキングされっぱなし。
おいしいものでも食べて体力付けなくちゃ逃げ切れないわ。
と、出掛けた先で出会ったのが不思議なマリアージュ。
ブルガリア メルロー TARGOVISHTE 2006

ふーん、ブルガリアのワインかー。
まだ若く、鋭さの残るタンニン。でも口当たりは軽やか。
ブラックベリーな果実味と巨峰の皮の裏側みたいな甘みの芳香。
そうだ、ワインって葡萄という果実から作るんだった、と
思い出させてくれるようなベリー感のある素直な飲み心地。
ちょっと控えめな印象のワイン。
そこで出てきたお料理が
真鯛のグリル ラズベリーソース仕立て

赤ワインなのにお魚料理を頼んでしまったなー、と思っていたのだけど
たっぷりとした身の真鯛の柔らかな甘みが
ラズベリーの赤い酸味で引き立てられて
風邪で鈍った私の味覚をぱっと目覚めさせてくれた。
そこにあのメルローの控えめさが「ちょうどいい」感じで
ベリーを乗せてくる。
ブルガリアの控えめなメルローのベリー感と、
甘鯛の甘みを引き立てるソースのベリー感。
お口の中がベリーベリー可愛い感じ。
お魚には白ワイン、お肉には赤ワイン、なんて縛られてたら
つまらないよね、とグラスとお皿に教えてもらったのでした。
ワインとお食事を気軽に楽しめるのはここ。
風邪が治ったらまた行ってみようかな。