とある男の人生。

その男、
たっぷりとたくわえた鬚に素顔を隠している。
ターゲットを見つけては相手の富を奪うために
冷たくロジカルに部下を動かし実行する。

狙った金品は手段を選ばず確実に手に入れ、
そこに美しい女がいれば
それすらも奪い自分のものにしてしまう。

でも、その美しさに惚れてしまうのが
この男の意外に純な一面をにじませている。

中近東？もしくは地中海？
中世の時代、ある都市にその男は生きていた。
恰幅の良い風情に、腰には大きな曲線をもった刀を持ち、
盗賊を生業っている。

仲間からは信頼され父のように慕われているという。

奪ってきた女２人を愛人にして、
一人とは娘をもうけている。
でも赤いベールを纏った２人の愛人の心までは
手に入れられない。
心は通わず、思いの伝わらなさに常に心に寂しさを携えている。

ただ、一人娘を幸せにすることについて
何をもおいて心を費やす。
娘が時々父親として慕うそぶりを見せて甘えると
本物の笑顔が鬚の下からのぞいてしまう。

その男が死んでゆくとき
おおむね幸せであった人生を振り返りながら、
ただひとつ、
その一人娘にもっともっといろいろしてやりたかったと
心を残してその世を去っていく。







なんとなく憎めない、おめでたげな、でも寂しげなこの男、
私の何世かまえの人生らしい。
かなりシズル感のあるリーディングだった。

リーディングし終わったとき、

　　人は何回も何世も生きているんだけど、
　　これは今のあなたに一番影響を与えている前世よ

と言われた。

なになに？なにがどう影響しているの・・・？

ちなみに現世の私には髭ははえておりません。念のため。