「青山のレストラン”C”」
仕事柄、行きたいお店じゃなくても行かなければならないときがある。
青山の゛C″がそれだった。
都会の中にあるオリエンタルリゾートがコンセプトのこのレストランは、
たぶんイマドキの親しみ感あるサービスと、
ちょっとヒネリのあるメニューと、
照明と小物でうまく演出しつつも
レストランウエディングの収益を狙ったフレキシブルな空間の
「イマドキの飲食はこうすればうまく行く」見本のようなレストラン
であることは行く前からなんとなくわかっていた。
そして、イマドキが忘れてはならないスパイス
「サプライズ」が織り込まれていることも。
予約を入れるときからそれは始まっていた。
予約者の名前だけでなく、予約者全員の名前を聞き出す。
何か特別のお集まりかどうかを必ず聞く。
アペリティフをシャンパンにするとちょっと面白いことが
出来ます、とお楽しみをチラ見せする。
若いスタッフの声でありながらマニュアル紋切り型ではなく
「本当に来ていただくことを楽しみにしています」が
声に表現されている。
そして予約時間、
そのレストランが入っているビルのエントランス部分に
予約した3人が差し掛かると、初めて訪れるレストランなのに
スタッフが「○○様ですね」と声をかけてくる。
そしてビルの中層階にあるレストランの入り口では
そこにいるスタッフが「いらっしゃいませ○○様」と口々に言う。
テーブルに着くと、それぞれの席にそれぞれの名前入りの
メニューがおいてある。
そしてスタッフは「お客様」ではなく
それぞれに対して「○○様」で話しかけてくる。
そしてアペリティフのシャンパン。
面白い仕掛けとは、シャンパンをサーベルを使って
派手に開けるセレモニーをお客自身にさせてしまうというもの。
思い出作りだ。デート向き。
もし私が男だったら、ちょっと若い女の子を連れてくるのに
いいレストランだと思った。だってだませそうだもの。
「ほら、君がやってごらん^^」とか言って、適度な緊張感を
与えちゃったりして。
それはともあれ・・・料理はそれぞれが特徴がある。
特徴がはっきりしている分、味が濃い。これもイマドキか。
ロメインレタスを丸ごと焼いたシーザーサラダ。印象深い一皿。
ソースのアンチョビが焦げすぎていたのが惜しい。

フォアグラのキャラメリゼ。
いいフォアグラならもったいない食べ方かな。

写真取るの忘れたけど、ここで握り寿司を一貫お好みで
握ってもらえるのもイマドキフュージョンらしいところ。
軍鶏ロックという品種の鳥のグリル。まぁ美味しい。

とは言うものの美味しく食事をしにきたわけでなくこちらも、
とにかく仕事柄空間を隅々まで見たいので
「3人で予約ですが、そのうち一人が今度結婚をするので
ウエディングパーティーが出来ればと思って・・・」
と予約時に告げておいたので、堂々とスタッフの案内付で
ミッションを遂行する。
そして、席に戻りデザートを頼み、
パーティー担当者と名刺を交換していろいろと話していると
これがデザートのおまけとしてテーブルに登場した。
名前入り、そしてうちの会社のロゴ入り。

「いろんなサプライズでウエディングのときはゲストを
おもてなしします(こんなのは軽いジャブよ)」
と、いうことでした。
とにかくスタッフは全員若かった。
もてなしツールをインストールされたかの如く
ゲストを引き立てることに全力を尽くしていた。
ただ、余裕が無い痛々しさが時々見えてしまうのがつらい。
ただもう少しオトナの暖かく達観した目が背景にあるといいような。
いいワインも、飛び切りの料理も、エレガントな空間もいらない、
いい気分を味わいに行くためだけにあるような。
不思議な存在感のレストランだった。
しかし、「サプライズ」ってなんだろう。
私はアペリティフのシャンパンのボトルに3人の名前が入っていた時点で
「さぁ驚け」といわれている気がしてきた。
帰りにスタッフ5人くらいが道路でいつまでも見送ってくれているときには
もう勘弁してください。。。と本気で思っていたりする。
もう少しエレガントに行きたいと欲するのは
私がイマドキじゃないからかしら・・・。
仕事柄、行きたいお店じゃなくても行かなければならないときがある。
青山の゛C″がそれだった。
都会の中にあるオリエンタルリゾートがコンセプトのこのレストランは、
たぶんイマドキの親しみ感あるサービスと、
ちょっとヒネリのあるメニューと、
照明と小物でうまく演出しつつも
レストランウエディングの収益を狙ったフレキシブルな空間の
「イマドキの飲食はこうすればうまく行く」見本のようなレストラン
であることは行く前からなんとなくわかっていた。
そして、イマドキが忘れてはならないスパイス
「サプライズ」が織り込まれていることも。
予約を入れるときからそれは始まっていた。
予約者の名前だけでなく、予約者全員の名前を聞き出す。
何か特別のお集まりかどうかを必ず聞く。
アペリティフをシャンパンにするとちょっと面白いことが
出来ます、とお楽しみをチラ見せする。
若いスタッフの声でありながらマニュアル紋切り型ではなく
「本当に来ていただくことを楽しみにしています」が
声に表現されている。
そして予約時間、
そのレストランが入っているビルのエントランス部分に
予約した3人が差し掛かると、初めて訪れるレストランなのに
スタッフが「○○様ですね」と声をかけてくる。
そしてビルの中層階にあるレストランの入り口では
そこにいるスタッフが「いらっしゃいませ○○様」と口々に言う。
テーブルに着くと、それぞれの席にそれぞれの名前入りの
メニューがおいてある。
そしてスタッフは「お客様」ではなく
それぞれに対して「○○様」で話しかけてくる。
そしてアペリティフのシャンパン。
面白い仕掛けとは、シャンパンをサーベルを使って
派手に開けるセレモニーをお客自身にさせてしまうというもの。
思い出作りだ。デート向き。
もし私が男だったら、ちょっと若い女の子を連れてくるのに
いいレストランだと思った。だってだませそうだもの。
「ほら、君がやってごらん^^」とか言って、適度な緊張感を
与えちゃったりして。
それはともあれ・・・料理はそれぞれが特徴がある。
特徴がはっきりしている分、味が濃い。これもイマドキか。
ロメインレタスを丸ごと焼いたシーザーサラダ。印象深い一皿。
ソースのアンチョビが焦げすぎていたのが惜しい。

フォアグラのキャラメリゼ。
いいフォアグラならもったいない食べ方かな。

写真取るの忘れたけど、ここで握り寿司を一貫お好みで
握ってもらえるのもイマドキフュージョンらしいところ。
軍鶏ロックという品種の鳥のグリル。まぁ美味しい。

とは言うものの美味しく食事をしにきたわけでなくこちらも、
とにかく仕事柄空間を隅々まで見たいので
「3人で予約ですが、そのうち一人が今度結婚をするので
ウエディングパーティーが出来ればと思って・・・」
と予約時に告げておいたので、堂々とスタッフの案内付で
ミッションを遂行する。
そして、席に戻りデザートを頼み、
パーティー担当者と名刺を交換していろいろと話していると
これがデザートのおまけとしてテーブルに登場した。
名前入り、そしてうちの会社のロゴ入り。

「いろんなサプライズでウエディングのときはゲストを
おもてなしします(こんなのは軽いジャブよ)」
と、いうことでした。
とにかくスタッフは全員若かった。
もてなしツールをインストールされたかの如く
ゲストを引き立てることに全力を尽くしていた。
ただ、余裕が無い痛々しさが時々見えてしまうのがつらい。
ただもう少しオトナの暖かく達観した目が背景にあるといいような。
いいワインも、飛び切りの料理も、エレガントな空間もいらない、
いい気分を味わいに行くためだけにあるような。
不思議な存在感のレストランだった。
しかし、「サプライズ」ってなんだろう。
私はアペリティフのシャンパンのボトルに3人の名前が入っていた時点で
「さぁ驚け」といわれている気がしてきた。
帰りにスタッフ5人くらいが道路でいつまでも見送ってくれているときには
もう勘弁してください。。。と本気で思っていたりする。
もう少しエレガントに行きたいと欲するのは
私がイマドキじゃないからかしら・・・。