「6センス」「アンブレイカブル」などのM・ナイト・シャマランが監督。主演はポール・ジアマッティ。
監督が自分の子供達に即興で聞かせていた、寝物語が元になって出来た映画だそうです。だから、中身はおとぎ話。でも、単純におとぎ話を映画にした訳じゃなくて、ちゃんとしっかりした、シャマランが得意な静かに進むファンタジーになってます。
舞台は、大きなアパートの敷地の中。物語はこの場所だけで展開していきます。
ジアマッティは、このアパートのちょっと変わった管理人です。
深夜に、中庭のプールを無断で使用する不届きものが誰なのか気になっています。
ある時、たまたまプールから水音が聴こえて来て、今がチャンス。現行犯で不届きものを捕えようとプールに走ります。
一見誰も居ないプールですが、なんだか何か居る気がする…。気配を探っているうちに、転んでプールの中へ。
目を覚ますと自分の部屋に寝ていて、すぐそばには素晴らしく綺麗な女の子。
はじめは信じませんが、この子が、海の精だという事がわかります。
彼女はある人物を捜す為にここにやって来ました。ジアマッティはなぜかそれに協力します。住人達の情報を集め始めるんです。
彼女の知っている手がかりは、探す相手が作家だという事だけ…。
海の精、ストーリィを演じているのが、ロン・ハワードの娘さん、ブライス・ダラス・ハワード。このヒトの顔で買っちゃいました(笑)。やはりシャマラン監督の「ヴィレッジ」で主演、「スパイダーマン3」「ターミネーター4」にも出演してます。
住人達も変わってて、引きこもりの老人やら右半身だけ鍛えている若者やらクロスワードマニアやら、それぞれが素敵に生活してます。
役者さんもみな上手くて、境遇を深刻にせずに、でもしっかり生活感を出しながらファンタジックな世界を作ります。
私が気に入ってるのは、新しく入居して来た13B号室のハリー・ファーバー。演じているのはボブ・バラバン。このヒトは凄いヒトなんですよ。
導入から雰囲気にすっと引き込まれます。ジアマッティに感情移入していくのは心地よいし、でも、だんだんと客観的な視点に追いやられるような感覚。
終わり方はこれでいいのかと思うヒトもいるかも知れませんが、私は説明されるような最後ではないし、カッコつけて感想を言うような住人達ではないと思うので、これがいいと思います。
素敵な映画です。ぜひご覧あれ。
