4人目のキッカーでPKを外し、頭を抱えるギリシャのゲカス(中央)
◆ブラジルW杯第17日 ▽決勝トーナメント1回戦 コスタリカ1(PK5―3)1ギリシャ(29日、ペルナンブコ・アリーナ)
男気にあふれたイレブンの戦いが終わった。ギリシャは後半終了間際に追い付く粘りも及ばず、PK戦の末に敗戦。今大会で退任するサントス監督は(59)は「もっとこのチームで戦い続けたかった」と肩を落とした。
逆境の中でも強い気持ちを持ち続けた。2010年に表面化した経済危機の影響で、1次リーグの宿舎は一般客と同宿のビジネスホテル。母国の苦境を知る選手たちは、不満を口にするどころか、16強進出のボーナスすら断っていた。地元紙は23人の選手全員の署名入りでサマラス首相に手紙を届けたと報道。「追加のお金は望んでいない。僕たちはただ、ギリシャと国民のためにプレーをしている」と記し、代表チーム用のスポーツセンター建設に対する支援だけを要請したという。
下馬評を覆して制した04年欧州選手権から多くの選手が入れ替わる中で16強入りを果たした。当時の主力だった主将のMFカラグニスも試合後に代表引退を表明。「若い選手たちが貴重な経験を積むことができた。ギリシャ代表の成功が続くことを願っている」と次世代に夢を託した。