今日から封切りになった映画「泣くな!赤鬼」を観ました。


映画館で映画を観るのは、久しぶりでした。


作家 重松清さんの原作「せんせい」を元に、

陽に焼けた赤い顔と、鬼の熱血指導から「赤鬼先生」と呼ばれていた高校の先生と教え子のストーリー。


先生役は、堤真一さん。


先生の奥さん役は、麻生祐未さん。

実は、麻生祐未さんは、中学・高校時代の同級生。

同級生がこうして、50代になっても頑張っているのを見るのは嬉しいものです。


教え子役は、柳楽優弥さん。


先生が、一方的になっていたかもしれない熱血という情熱に疑問を投げかける教え子たち。


教えたつもりの教え子から、沢山のことを学び、成長していく先生。


成長した先生の娘が、

「お父さんは、弱い所を見る勇気がないんだよ。」


というようなことをいうシーンがあります。


教え子のダメな所も受け止める。


生徒たちや子どもが

ただ、管理的に、威圧的に、生徒間を比較して、競争させる教育に疑問を投げかける…


親とは?先生とは?

人を育てるとは?

どうすれば良いのか?について、考えさせられました。


心理学者のエリク・エリクソンは、成人期に獲得すべき発達課題を

「ジェネラティビティ」と言いました。

ジェネラティビティは、世代継承性とか、次世代育成能力とも訳され

子どもを産み育てるだけでなく

後輩・後継者・教え子など、次世代の人との間に良好な関係を持ち、次世代の主体を育み、育てていくことができる能力を言います。


まさに、この映画は、主人公である先生が

エリクソンの言う世代継承性、ジェネラティビティを獲得していくプロセスを描いた作品だなと思いました。