シルクロード 旅の記録 | はらはらのブログ

記録

 

シルクロードの旅で

8月にご一緒させていただきました88歳の方から

一枚目の絵画が完成したのでと

 

写真を撮って送って下さった

 

そこは

トルファンの高昌故城を巡った時の風景で

懐かしく拝見

 

 

 

そして

 

知人の方が出版されたという本の

コピーが一緒に添付されていたので

記録に残す

 

 

トルファン出土サンスクリット語断片

 

116・117ページから 写し

 

 

トルファンはタクラマカン砂漠東北の

トルファン盆地の中にあって、

 

かつてシルクロードの交通の要衡として

また仏教東漸の要所として栄えた都市である

 

二十世紀初頭、砂に埋もれた古代遺跡から

涅槃経断片が発見された、

トルファン出土サンスクリット語断片として

知られている。

 

八十歳になって故郷へ帰る最後の旅をされた

ブッダは、インド北部のマルラ人の住む

 

クシナガラという町の郊外の沙羅の木陰で

涅槃を迎えられた。

 

信仰心の篤いマルラの人々は七日の間

昼夜を徹して、ブッダとの別れを惜しんだが

ついに

御遺体を火葬場に運ばねばならぬ時が

やって来た。

 

共和制を敷くマルラの人々は慣例に従って

死体は町中に入れず

 

町の南側から町の南に運び

町の南の外側で火葬に付すべく決めたので

あったが、ブッダの御遺体は持ち上がらなかった

という。

 

それで仏弟子最高位にあるアヌルッダ尊者に

尋ねると、その道順は神々の意向に反するとして

 

北門を通って町に運び入れ、中央を通って町の

中央に運び、東門を通って町の東側にある

 

火葬場で茶毘に付すべく指示がなされた。

御遺体は、町の中央の大通りを通過することに

なったのである。

 

葬送の日の軌蹟について、トルファン出土

サンスクリット語断片は、そのとき、クシナガラは

 

隣の高さまで天上界のマンダーラヴァの花で

埋まったと記している。

 

 

天上の花が御遺体の運ばれるクシナガラの町の

屋根や道に惜しみなく降り注ぎ、

沿道で祈りを捧げる人々の膝の高さまで

花で埋まったというのである。

 

この様な美しい記述を持つ

 

経典の断片が、満天の星空の下

トルファンの乾いた砂の下に

隠されていたのである

 

二千年もの間、隠されていたのである

 

仏典作者はもとより不詳であるが

私はしかし彼の書いた詩が、砂漠を

 

通過する幾筋もの竜巻や大砂塵の轟轟たる

音を聞きながら、砂に抱かれ

 

守られ

 

育てられたことに感動するのである。

詩とはそういうものだとしか言いようが

ないからである。

 

著書

尼崎市にお住いの以倉紘平氏

2018年10月1日発行 遠い蛍

 

 

 

 

仏教がインドから

東に押し寄せてくる様子が触れられ

旅の思い出が深まりよかった

 

 

二枚目の絵画は

 

千佛洞で音楽を奏でていた方を

描いているそうで楽しみ

 

右側の入り口にいる方

近寄って撮影させていただく

 

 

 

以倉氏の詩集を購入してみよう

 

図書館でも購入していただけないか

希望を出してみる

 

 

訪問先の映像が沢山出てくる

 

 

 

 

 

 

日本は全体が森

 

列島の幅は平均100㎞程度

最大でも300㎞

 

九州、四国、本州、北海道それぞれの島の

中央には高い山脈があり

四季を通して水が流れる

 

季節ごとの収穫物を組み合わせ命を繋ぐ

森は

亜熱帯樹林、常緑広葉樹林、落葉広葉樹林と

地域によって特色があるのが

朝ドラのあとの火野さんの こころ旅の映像でも

よくわかる。

今日は五能線に沿っての走り

 

五能線は電車と車で二回訪問した

白神を登山した時に

緑豊かな大地を改めて感じる

 

シルクロードは砂漠の中にわずかな緑があるだけ

同じ地球上でありながら大きく異なる

 

しかし

氷河期は海面が100mも下がり

2万年前は九州の一部は大陸とつながり

また

気温が数度上がるだけで

海が陸地の中に深く入り込む

海沿いの原発は埋没する

 

 

トルファンの年間降水量は16㎜

日本は

大半の地域で1000㎜以上と水の都であるが

しかし 自然環境の変化で

いつ日本に様変わりするかも知れない

 

今は

大陸から程よい距離にある日本

色々な意味で

神事を大切にしてきた日本の暮らしを

トルファンの風景をみて認識した。