装具の相談のため、臨時で受診でした。
そして、月末なので午後から出勤してきたよ。←
:装具、着けてんじゃん。
:あ、でも手首のとこかなり緩くだよ?
してると確かに痛くないの、親指は。
でも杖で歩いたり、パソコン使うとこうなる(手首が起きる)じゃん?
そうなると当たって痛いのよ…
:女のひとはさぁ、柔らかいから。
どうしても装具が当たって痛くなるんだよね…。
そして言ったじゃん?
硬い装具は痛みを抑える。
でも動かしにくくなる。
柔らかい装具は動かしやすい。
でも痛みはそこまで…って。
どっちを取るか?になるよ、って。
:そうなんだよね…。
でも装具すると痛みはかなり楽になるんだよね。
だから動かしにくくなるけど、両手着けたいの。
:おっ。じゃあ、今日も買ってく?
:うん。
装具はあった方が良い。
:どうしてもさ、ここ(装具の縁)が当たっちゃうんだよね…。
だからさ、装具の下に肌着のシャツを着せるって感じ。
:あぁ、ストッキネット被せるみたいなね。
:さすが、よくわかってらっしゃる。
もうさぁ、整形・リハビリどこでも勤められるじゃん。
:いやいや、無理無理…。
や、仕事してた時に
筋ジス患者さん達のナイトスプリント着けてましたから。
:ごめんね、ちょっと診せてね…
で?先生はこのこと知ってんの?
:一応ね。
昨日、ちらっとCM関節痛くて…って話をして。
「え?なに?がっつりOA(変形性関節症)なの?」って言われて
「そうっすよ…」って。
:
先生、触ってくれたー?
:まっっったく。笑
:えー?そうなのー?ダメじゃーん。笑
※ このくだりは、雇用主がよく講演で「痛いところに触ってもらえなかった」と慢性疼痛外来に来る患者さんが言っていること。
なので、自分は必ず触診をする、と話をしているのでね…。
元上司、そのネタを振る
元患者、反応する
という流れになっております。
:あ、ごめん先生。痛い…
:あぁ、ごめんごめん。
うん、右手ちょっと進んでるなぁ…。
関節腫れてきてるわ。
手の先生から診てもらうー?
:えぇー。
でも先生、火曜日じゃん。
:毎週じゃないし、いつだっけ?大学行くの
:火曜と金曜。
:じゃあ、大学で
先生に診てもらう。
:え…
:今すぐにって話じゃないよ。
でも考えておかないと、ってこと。
:あ゛ー
そして、装具屋さんのところへ行って。
装具を購入して、領収書を発行してもらっていたら
先生もギプス室に登場して。
診察台に並んで腰掛けるっていう。←
なんてかわいいおじいちゃんなんですか、っていう。
とんでもなく偉い先生なんですけどね…。
:手首のとこが痛いって言うんだけど、なんかない?
オルテックス(ギプスの下巻きに使う包帯みたいなもの)とか…
:ハンカチとか、ガーゼを折って当てます?
:あぁ…そういう部分的のやつじゃなくてさぁ…
こういうの。
(ちょうど、処置車にストッキネットの切れ端があった)
:ストッキネット?
:そう。
こういうのがいいの。
どうしてもさ、装具の縁が手首周径に当たっちゃうんだよね…。
こうやって絞めてるからむくんでくるし
女のひとは元々柔らかいからさぁ。
長さ、どれくらい?
親指に掛けるの?
:親指掛けたら、装具する時にここがたくらまん?
(たくらまん?=寄って団子状にならない?)
:そうだねー。じゃ、手首だけ?長さこれでいいの?
これで、切って?
:(処置車にあったハサミを使って)
や、ちょっと切りにくいです…
:そのハサミでいろんなもの切りすぎてるんだよ。
:あぁ…ストッキネットって新しいハサミでも切りにくいよー
あ、ストッキネットってコスト的にどうなの?
:コストかからないですよ。
カオスな空間に巻き込まれてしまったかわいそうな装具屋さん。
:「痛みが楽になったんだから働け」って言われたりして。笑
:今でも十分、働かせていただいてます。笑
あ…11月の学会、発表者になった。
:(ニコニコして拍手する)
:え?
:(ニコニコして拍手しながら)
どこ?
:東京。ソラシティ。お茶の水だっけ?
:そう。駅、すぐ前だよ。
:あ、でもね
原稿とか全部さんが支援してくれるし
一緒に登壇してもらうんだけどね。
:うん、うん。
良いんです、それで。
「あなたが登壇する」ってことが大事なんだから。
えー?じゃあ、あなたからお借りしている資料
全部お返ししなくちゃ?
わたしが書いてきたノートを持っているのでね。
:あ、ううん。それは大丈夫。
ほんっっっと、謎な患者だよな…。←
普通に院長とタメ口で話をするし
大学の先生方の名前が出てきたり
どうやら雇用関係にもあるらしかったり
どうやら医療職者らしかったり
なんだやら?このひとは、状態。。。
というのは、毎度のことだけど。
右手の症状がちょっと進んできたので
気をつけて使っていかねば、だな…。