動画作成について

テイストは

硬すぎず、緩すぎず

わたしの中では

レトロプリンのような固さ・柔らかさっていうイメージ


ナレーションの文言は、こちら側で準備をする


という流れになりましてね…


当然のように

文言作成はここにいるしまじろうが…とおっしゃる雇用主。

ですよねぇ…。


そりゃあ、ね。

専門用語の「言い換え」に長けた職種ですよ。

日々の仕事で

雇用主の書いたメモから文章起こしをしておりますよ。

バリバリの文系が看護師になっておりますよ。

文系でも就けるのが看護師のおもしろいところでもあり

多様化するところ。

もちろん、最終確認は雇用主が行いますよ。


ですけども。

ですけども。


語彙が少ないわたしにそれ振るか?っていう…

でも、「先生、この表現だと当事者はムカつきます」って言えるからいいのか。

ってか、「それ、ムカつきます」って言えるわたしもわたしだが。




作家さんとの打ち合わせで

なんで、この病気(慢性疼痛)の患者さんに

運動だけじゃなくて、こころのことも一緒に診ていくのか?

という話になって。


その場にいた当事者がCRPS持ちということもあったので

「わたしの経験してきたこと」でお伝えをしたのだけども。

その前振りとして

「しまさん、ここに来た時なんてひっどかったよねぇー」という

雇用主からのありがたいお言葉がありましたけども。


「本当にそんな病気、あるの?」

「リハビリが足りないんじゃないの?」

「休みたいから痛いって言ってるんでしょ?」

と言われることで

医療職者に対してだけじゃなくて

社会はわたしを傷つけるものだ、って思っていたことをお伝えしましてね…。

ま、打ち合わせの場でのわたしからは想像もつかんでしょうけど。

雇用主に対して、なんでも言うしな。


わたしの

「わたしには心理的な問題なんてない」という

心理的な問題は

周囲の医療職者(主に職場)からの無理解で

傷ついたこころを守るための防御反応(否認)だったんだよな…と理解している。


だけども。

わたしが表に出ていくこと(一般公開されること)で

痛みのある患者さん達が

「ほら、やっぱり『気持ちの問題』なんでしょ?」

「メンタル弱いからそういう病気になるんでしょ?」と言われかねない。

「こういうのがいるから

『本当に困っているCRPS患者』が迷惑を被る」ことになる

っていう思いを持たれるのだろうな…

という危惧を抱いていて。

それは今、この瞬間もあるのだけれど。


「心理的な要因もある」というのは

「メンタル弱いから」とか、そういう文脈ではなくて。


「メンタル弱いから」みたいに周囲から言われることで

元々頑張りすぎてしまうひとなのに

さらに頑張りすぎてしまうことになって。

元々辛抱強くて1人で抱え込みがちなひとなのに

ますます1人でなんとかしようとするから

限界が来てパンクしてしまったり、潰れてしまうことになって。

それでも「自分に気合いが足りないからだ」って

エネルギーが枯渇するところまで頑張ろうとしてしまうことで

自分の身体能力や、身体機能以上のことをしてしまって

悪化してしまうことにつながる、とか。


「メンタル弱いから」みたいに周囲から言われることは

一種のパワハラ状態な訳で…。

そういう中で生活をしていれば、当然、誰だって

こころが折れてしまう訳で…。

折れてしまったこころを自分では修復できないレベルまで

何度も何度も折られたり。

修復できないレベルの一撃を喰らったり…という状態なのに

エネルギーが枯渇するところまで頑張ろうとするひとなので

「見て見ぬふり」で頑張ろうとしてしまう。

それでは心身ともによろしくないよ。

現にそれで心身ともに死にかけてたのでね…


ということを説明する言葉として

社会心理的な問題(要因)という表現を用いているのだけども。

そこが正しく伝わっていないこと(周囲の無理解)で

当事者を追い詰めたり苦しめることになっている

という文脈で伝えたい、と思っていて。


これを煮詰めて、言いたいことだけを抽出して…って

できるのだろうか。

話が長い星から来た回りくどい族の民なので。。。




そして

そうやって周囲から言われることで

自分を責めたり、相手を責めたりするようになりがち

ということも、あまりよろしいことではないわけで…。


それらが起こる機会を減らすには

周囲の理解が不可欠で。


その一助になったらいいな…と

表に出ることにしたけれど。


そうすることで

さらに追い詰められたり

辛い思いをすることになる当事者がいるかもしれない…と

ぐるぐると考えてしまう。

これもまた、慢性疼痛あるある。(思考の反芻)


たぶんきっと、これもまた

「答えのない問い」なんだろうな…