最低でも現状維持、できれば歩き続けることができるしなやかな肉体つくりをしたいと、登録しているジムのヨガ教室に通い始めました。上級者コースになると柔軟性を要求されることも多いと聞いて、高齢者の集まるビキナークラスに参加しています。そこでも私の固いからだはすべてをこなせるわけではありません。

 

鼻からの呼吸法を教わり、「自分の体の声に耳を澄ましてみましょう」と先生から言われると自然に素直になれます。もう戦うものがない年齢になったからかもしれませんが、学生時代、こんなに素直に授業を受けていたら、今頃は別な自分になっていたかもしれません。リラックスしているときの吸収力は大したもんです。子どもの教育もリラックスできる環境つくりをまずしなければならなかったのですね。今となっては取り返しがつかないことなので、振り返るのはやめましょう。

 

その子どもたちも独立し、自身に対峙する時間もできた頃、健康になりたいと思い、まずはカイロプラクティックに一年半ほど通いました。最初は週3日、数か月後からは徐々に間隔をあけて施術をしていただきました。カイロプラクティックという医学について知りたかったのと、猫背を直し姿勢をよくして、たびたび見舞われている腰痛・ぎっくり腰を治したいと切に思ったからです。正しい姿勢が得られると、歩き疲れても、心地よい疲労だけが残り、不自然な痛みから解放されていくのを体感しました。

 

「姿勢が大事」と幼いころから言われていましたが、斜に構えて聞く耳を持とうとしはしませんでした。すでに正しい姿勢が得られない、保てないもどかしさも感じていたのでカイロプラクティックは大正解でした。費用面以外は・・・。というわけで、これからも通い続けたほうがよいのは重々承知の上、通院を断念しました。

 

一方、腰痛に関してはカイロプラクティックによる背骨の施術だけでは完全に治りきらず(施術の後も腰のあたりの痛みが取れないことも多く)、背骨を支える筋肉、特に腸腰筋に問題があるのではないかと考え、筋肉へのアプローチを始める必要性も感じていました。   

 

そこで、評判の保険の効くハリ治療・整骨院を兼ねたマッサージ施設を選んで、ハードなマッサージ(おへその横あたりから指圧により腸腰筋をほぐしていく)によって固まった腸腰筋をほぐし、加圧をしながら行う必要な筋肉を作る運動に取り組みました。(指圧でほぐれなければ保険適用になるハリ治療をしましょうと説明がありましたが、数回の指圧でほぐれていきました)継続的に行った方がいい予防運動も教えていただきました。こちらには週1回のペースで計11回通いました。

 

現在は家からすぐ近くのジムに(のみ)通い、教えていただいた運動を自分で施し、腰痛を未然に防いでおります。やっとマイナスから0地点に到達したような気がしております。  

 

そうして念願のヨガを習い始めるところまで到達しました。おだやかなBGMの流れる教室でリラックスしながら自分の体の声を聞き、体をほぐしていきたいと思います。ここに加わることができてうれしいなあ。私の心の中でスタートの笛が優しくなり響いています。