~2024年6月28日の日記「日々のささやき」~

家の近くを歩いていたら

ベビーカーを押すママさんが向こうから来て

見かけた近所のお年寄りが、

ベビーカーに吸い寄せられるように近づいて行き

赤ちゃんをあやし始めた。

 

通り過ぎようとしたとき、

あれれ?と思った。

これって、似てるかも。

 

思い込みのグリーフケアとか

押し付けのグリーフケアとか

日頃、ヒェ~と思うことと。

 

グリーフケアの講演などにお招きいただくと、

よく耳にすることとして、

早く元気になってもらいたいから、とか

笑顔にさせられる関りがしたい、といった

その人なりの目標をお聞きしたり、さらには

そうした実践を心がけているとお聞きしたりし

ヒェ~

釘を刺すのも、水を注すのも、どうかと思うが

何かさしておきたくなる。

 

そういうお気持ちにお応えするご遺族、

大変だろう。

度を越したら、はた迷惑かも。

 

その感触と、目の前のご高齢者が

なんの関連もないのに、

重なってしまった!

 

あやしかたが、しつこい。

赤さん怪訝そう。

そこを笑わせたいらしい。

笑うまでしそう。

赤さん、ぜんぜん喜んでいない。

もう横向いてる。

 

これ何のためにやってるんやろ?

 

あ、笑顔が見たいんやね。

わかるよ、赤ちゃんの笑顔は

幸せな気分になれる。

そして好かれたいんや、赤ちゃんに。

 

でも、幸せになりたい人のために

赤ちゃんはいるんじゃないから

赤ちゃんにとっては、はた迷惑だろうに・・・

キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ

 

ああ…

よく居ますね、こういう人。

 

だから、

私は、自分のことも、

わが子のことも、

この会以外の場所では

滅多に話をしないのです。

 

ただでも体力も気力もゼロに近いのに、

人に気を使うなんて、できない。

 

はた迷惑よりひどいと思います。

 

「元気になって欲しい」とか

「少しは楽にしてあげたい」とか。

 

そんなの無理だから。

あなたの言葉だけで

叶うような、簡単なことではないから。

 

「元気なんて出ないよね」

「ちっとも楽になんてならないよね」

「楽になんて、なりたくもないよね」

そんな、何の救いも無いような言葉が、

わが子を見送った親の本心です。

 

この赤ちゃん、自分では逃げられないから

かわいそうだなあ。

 

私なんて、こういう人が多いから、

人から、いや、世間から

逃げてます。

子どもを亡くした親・家族で構成しているセルフヘルプグループ「小さないのち」です。

会の代表が25年前に突然の病気で1歳の娘を亡くし、「同じ境遇の親御さんと会いたい!」という一心で、インターネットもない時代に、手探りで作った会です。

以来、当事者による、当事者のための会として活動しています。

 

対象は生後1日から独立以前のお子さん(成人を含む)です。

対面・オンラインでのわかち合いのつどい、オンライン掲示板、会報の発行、その他会員が希望することを通して、語り合いながら、交流しながら、ゆっくりと、それぞれに、心を回復し、この先の人生の意味を見出すために、共にあゆんでいければと思っています。

 

ご夫婦や、男性お一人の会員さんもいらっしゃいますので、

男性の方も、どうぞお気兼ねなくご連絡ください。

 

今、辛く、悲しく、苦しい日々を送っている方々に届くことを心から願っております。

会の詳細、お問い合わせ先、過去の「日々のささやき」は会のHPをご覧ください。